苦しい恋愛

恋愛の悩み

恋愛についての悩みは、恐らく人生で最も苦しいものと思われます。

恋とはどんなものかしら

Voi che sapete
Che cosa è amor,
Donne, vedete
S’io l’ho nel cor.
Quello ch’io provo
Vi ridirò;
È per me nuovo,
Capir nol so.
Sento un affetto
Pien di desir
Ch’ora è diletto,
Ch’ora è martir.
Gelo, e poi sento
L’alma avvampar,
E in un momento
Torno a gelar.
Ricerco un bene
Fuori di me,
Non so chi ’l tiene,
Non so cos’è.
Sospiro e gemo
Senza voler,
Palpito e tremo
Senza saper,
Non trovo pace
Notte né dì:
Ma pur mi piace
Languir così.
Voi che sapete
Che cosa è amor,
Donne, vedete
S’io l’ho nel cor.
Recitativo secco

このようにオペラにもなり（モーツァルトによるフィガロの結婚）
全人類に立ち塞がる強大な試練として存在しているようですね。

いつの間にか好きになる。
やがてその人のことしか考えられなくなって。
息が上がって、会話も満足に出来ない。
目も合わせられない。
嫌だわ。
こんなに執着して。
でも、あのひとのことが忘れられないのよ。
意識して、ちょっと大胆にからかって。
でも後悔するの。
あんな風に接するのではなかった、と。
どうしてもっとスマートに冷静にいられないのだろう。
あの人の家に行きたい。
連絡先を交換したい。
手を繋ぎたいの。
一緒に住んで、毎日顔を見ていたいの。
でも、コミュニケーションの取っ掛かりを得られない。
どうしたら…。

上記の歌の訳とは違いますが、大体こんな感じです。

そして、恋する相手が他の人と性行為をしようものなら、打ちのめされて絶望し涙を流します。
これは恋愛初心者の気持ち。

恋愛そのものにこなれてくると少しは許せるようになりますが
「その人と付き合わないで、私と一緒になればいいのに」
と、口には出しませんが心の片隅でそっと思います。

恋愛とは一体、なんですか？
どうして恋に落ちるのですか？

進化心理学では生殖目的として答えが出ているようですが、人間の心はそんなに浅くはありません。
恋愛とは、生殖を超越したもっと深いところにあるものです。

占い相談で最も人気な話題が恋愛に関することですが、恋愛は一回深みにハマるともどかしくて仕方ないですからね。
何としてでも相手を手に入れたいのに出来なくて、毎日悶々としてしまいます。
この気持ちを吐き出したい、ということで占い師に相談するのはアリでしょう。

しかし、占い師は神でもなんでもないので、その欲求を解消することは出来ません。
出来て、傾聴。
アドバイスなどは一切せず、黙って話を聞くのみです。
余計なことを言うと逆恨みされる確率が高まりますし、縁結びなどを軽い気持ちで引き受けるものではないです。

これで、幾つも泥沼が生まれてきました。
グッズ販売で釣り、ずるずると金を引っ張り出します。
恋愛成就しない、という訴えには
「本気度が足りない」
等と言い、更にグッズ購入を促します。
それは本当に効くんですか？
いいえ…。
ゴミ同然です…。

ではどうすれば良いのか？
脈の有無の模索。
挨拶をして談笑するくらいでないと、お付き合いは到底無理です。
セックスは最終手段。

脈がないと思っても、意外と押すと答えてくれるパターンもあり。
その逆もまた然り。

行動あるのみです。
大事なのは、友情に近い関係性を築けるか否かです。
恋愛感情による気持ちの昂ぶりを抑えるのは困難を極めますが、そこをグッと我慢しないと付き合えるものも付き合えません。

ティーンズラブ漫画のように、体から始まる恋愛もあります。
そこで使える占いが、ジオマンシー。

wikiより

ジオマンシーは、股を開くか開かないかについて悩んだ時に使います。

ヴィア
旅行で仲良く過ごせない相手とヤッても意味無し。

カウダ・ドラニコス
セックスの相性が良ければなんとかなるかも…。

プエル
不倫や浮気の場合は燃え上がる。

フォーチュナ・マイナー
高望みは禁物。相手でイこうと思わない。

プエラ
ちょっと押してみよう。
女性の場合は、尻舐めくらいはしないと駄目。

アミッショ
何をしても駄目。諦め。

カルサー
地味にいこう。
ヨソは見ない。

ラエティーシャ
まあまあ吉。
高望みをすると破滅する。

カプト・ドラニコス
派手にいくべき。
シックスナインが吉。

コンジャクショ
子作りは吉。

アクウィシショ
欲張りにいこう。
オーラルで吉。

ルベウス
背徳感が最高の快感になるかも。

フォーチュナ・メジャー
セフレ止まり

アルプス
セックス以外の楽しみを見つけよう

トリスティシャ
苦しい恋愛になりそう
駄目な時は振り切って諦めて

ポプラス
浮気されるかも。
媚を売るくらい頑張っても駄目なら、あなただけのものにはならない。　

少し過激なことを言っているようですが、セックスを前提とした占いであるため、このくらいは普通です。
アナル舐めが普通ですって？
意外とみんな、やってます。
そうしてお腹を壊します。

というか、このくらいなんてことないわ、と思えるくらいでないと、恋愛成就なんて無理ですよ。
淡白なのは駄目です。
アルプスが出ているならそれでもいいですが、それ以外なら過激に誘うくらいでないと男は振り向いてくれませんよ。
相手が女性の場合、キスを許してくれれば大抵はOKです。
しかし処女を相手にする時は無理矢理は絶対に駄目です。
なかなか挿入らないのが普通、ということで。

恋に落ちる仕組み

恋に落ちる条件があります。

1. ペット感覚の相手が欲しい。

2. アクセサリー感覚の相手が欲しい。

3. 尊敬の末に。

4. 友情が進化した。

殆どの人は、2番で恋に落ちます。
肩書代わりの相手が欲しくて。
それはお金に恋するのと似ています。

1番のペット感覚は、奴隷および見下す相手が欲しいという欲求の現れです。
バカな女がモテる、という論。
「こいつアホやな。でもそこが可愛い」
という感覚。
健全に見えませんが、わりと上手くいきます。
少しの亀裂で、取り返しのつかないほどの状態になるまで荒れに荒れて破綻します。

3番は2番の逆バージョン。
1番も少しあります。
恋に恋する感じ。
あまり長続きしません。
初恋がこのタイプ。

4番はそこそこ上手くいきますが、浮気を許すか許さないかで分かれます。
お互いにセフレがいるなら割り切れますが、そうでないなら泥沼化するかも。
最も健全な恋のかたち。

恋愛感情をこんな風に言語化しないでくれる？
気持ちが壊れるんだけど！
とか思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、自分の気持を明確にしておかないと、暴走するだけです。
カッコ悪い恋愛がええんやで、という気持ちは分かりますが、恋愛中のカッコ悪さは上級者向けの在り方ですので、自覚は大事です。
カッコつけているうちは、まだまだお遊びの域を出ないってことです。

「キマらないわ。でも止められない」
それが恋愛ですけん。

恋愛感情は、ネオン管が光る原理に似ています。
蛍光灯と同じ原理の真空管に注入した気体がネオンだと赤く光り、アルゴンだと青く光ります。

ネオン→突進力
アルゴン→受け身

みたいな感じの。

なんでネオンが突進なんや？
というと、Neの構造
H=O=H=H　の水素分子が分解した時に活性酸素を除去し細胞を活性化させるのですが、その時の中和反応が元止揚空間への侵入感覚に似ているからです。
恋愛で舞い上がるのは、元止揚空間に侵入している感覚に似ている。
頭がふわふわする感じです。

一方のアルゴンは、とてつもない渇望を意味します。
Arの構造
H=N=O=N=H
のＮ　窒素が細胞に侵入し、硝酸化する時にホルミシス効果が地味に発動します。
どがんせんといかん、ということで居ても経ってもいられなくなる。

そうなんですか、本当に？
構造もナニコレ？
と思われるかもしれませんが、そうなんですよ。

酷い生理現象。
辛いです。
神様はどうしてこんな苦しみを与え給うたのだろう、と思うくらい。

しかし、神が与えたもうたものではないです。
神かて恋で苦しみます。

物理法則による、逃げられない現象みたいですよ。

忘れられない時は

辛い時は、すてみタックルをするしかないです。
もしくは他に恋人を作るとか。

それでも忘れられない時は、最悪強姦するしかないですね。
体が相手の保持する菌を欲しがっているだけの場合があります。

男性の場合は、中に出すしかない。
女性の場合は、取り敢えずキスを。

そのくらいしないと、恋愛感情は振り切れません。
そういうもんです、恋って。
セックスは欠かせない。

例えばウブが過ぎて、異性に触れただけでイきそうになる人は、実は人間向いてないです。
恋愛は早すぎた。
パンツを見ただけでそうなる人、いますよね。

発情期が年に一回しかない猫などに転生するのが望ましいと思われます。
苦しいだけですので。

つまり、人間社会において生殖とはそれほど重要ではないのですね。
人口が増えないと文明が発展しないとして、産めよ育てよと推奨されていますが、性以外の娯楽が溢れた成熟した現代では、性そのもののカテゴリーの価値が失われつつあるとしても過言ではありません。

なんで苦しい想いをしてまで、誰かと恋愛をしなければならんのだ？
不意のフォーリンラブを除き、このような苦行を無理に行うこともないですよね。

恋とはどんなものかしら？
と考えて、クレープ屋のクレープの方が興味あるや、となる人は無理にすることもないでしょう。
将来的に不安だからとかいう理由で恋をしようとするのは、今後の在り方としては不健全です。
既に家庭を築いた人は、頑張るしかないですけどね。

そうでない人は、見栄などから無理に恋愛市場に足を踏み入れることもないでしょう。
人の心はどこまでも自由であるため。

恋愛考察でした。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。