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「明け方の若者たち」 ーあの頃、同じような青春を過ごしていたという思いー
主人公の「僕」は、飲み会で一緒になった彼女に一目惚れする。
そして、「僕」は好きになった人の、好きなものを何でも好きになりたいと思うようになる。
それは、相手のことを自分よりも好きになり、大切にしようという恋だった。
まさに「盲目」のような恋だったが、果たして彼女の思いは‥‥。
結末はどうであれ、こんなにも相手のことを好きになり、幸せな時間を過ごせたならそれでいいとも思える。
「僕」と彼女の会話のリアリティに引き込まれる。
小説を読んだ後で映画を見た。
北村匠海はともかく、黒島結菜は、ちょっと小説のイメージに合わないかなと最初思った。
そして、小説読んでいなかったら、主人公の思いのディテールはわからないかもしれないとも。
でも感情移入は小説以上にできる。それが映像の力か。
なんとも懐かしく、そしてちょっぴり悲しい物語である。