(26) 河村選手のポストへのパスミス(ゆっくりしたモーションや、タメを作る技術不足か?) : ドンチッチとストックトンのパス技術
河村選手はスピードがある分、
そのスピードのままパスを出してしまうことが多い気がします。
もちろんそれでうまく行くケースもありますが、
OFがパッと早い動き(パスモーション)をすると
DFも意外とそれに素早く反応できてしまう
(パスカットできてしまう)ことも多いので、
それが、河村選手のパスミス
(特にポストへ入れるパスのミス)
につながっているかもしれません。
(勢いのままパスを出してミスるとは↓
DFの状況を把握し切らないままパスを出してカットされてる印象)
(パスを出す前の一呼吸(DFを一瞬確認する時間)がちょっと欲しい感じ。)
(DFが目線を切ったタイミングでパスを出せればそれが一番良いし、
DFが目線を切らないときは、顔面の近くや脇の下など、わかっていても
反応しにくいところを狙うのが望ましい。
顔面近くを通すパスは、DFに恐怖心を与えることができるので、
チャンスがあれば積極的に使いたい。パスフェイクで相手が目を瞑れば
DFを無効化できる。)
素早いパスモーションが
成功したケース(ドライブキックアウト)
![](https://assets.st-note.com/img/1693677006467-1gZC98MKHu.png)
DFがスピードに追いつけない場合はうまく行く。
https://tver.jp/episodes/epzpeslppx
失敗したケース(ドライブでゴール下スルー)
![](https://assets.st-note.com/img/1693706702374-del9nju6H8.png)
キックアウトしなかった(できなかった?)河村選手
![](https://assets.st-note.com/img/1693677098798-QItC88GTYk.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693677173785-BBHK3Unbs6.png)
ホーキンソン選手に、
![](https://assets.st-note.com/img/1693677200274-emEkUZstl5.png)
(背の高い相手に上を通そうとするパスは危険。)
この場面でポストにパスを入れたいなら、
ステップバックミドルのシュートモーションなどでスペースをもう少し作って(一呼吸ためて)、
DFがシュートチェックにきたら、ホーキンソン選手へバウンドパス or 脇下を通す低空フックパス、
というプレーなどがよさそう。
ゴール下のミスマッチに素早くパスを入れたい気持ちもわかるが、焦ってパスしてるようにも見える
(選択肢が1つだけに凝り固まってしまったように見える)。
外がフリーになっているのだから、キックアウトでスリー打たせていい場面だった。
(仮に落ちてもリバウンドポジションで優位に立てているわけだし、
せっかくOF優位な状況を作れたのにターンオーバーは勿体なさすぎる)
https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/ を参照↓
カーボベルデ戦でのターンオーバー
![](https://assets.st-note.com/img/1693676419296-6oDyQvrtzy.png)
ベネズエラ戦でのターンオーバー
![](https://assets.st-note.com/img/1693676534031-yDAy01TzJW.png)
オーストラリア戦でのターンオーバー
![](https://assets.st-note.com/img/1693676571671-p7zd2LVbQW.png)
フィンランド戦でのターンオーバー:無し
ドイツ戦でのターンオーバー
![](https://assets.st-note.com/img/1693676634877-LW67mjuAho.png)
パス技術を上げていくと
自分で打つという気持ちが減ってしまうリスクもある。
(そこらへんの塩梅はドンチッチのOFがいいお手本になりそうかも。
スピード系の河村選手だからこそ、ドンチッチみたいなゆっくり系の
プレーから学べることは多いはず。
ゆっくりなプレーもできれば、スピードがもっと生きる。)
トップからポストへのバウンドパス(ドンチッチ)
(パスでもドリブルと同じようなタメをつくっている)
![](https://assets.st-note.com/img/1693712565966-HUd7eWn6lW.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693712586729-0zwGCXirkG.png)
その間にDFの状況を確認し、パスキャンセルもできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1693714223479-Rp3HtRhHX5.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714305674-2hbpMFxp1O.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714428398-TYKIA7wTSA.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714483771-dOiMMlD3EK.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714545025-qfUTnELVXu.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714560949-UdWYBN47Lx.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714587746-bt161cik4a.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714756833-cRTkI2emm1.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693714779208-ZJ2763zdpA.png)
(ちょっとパスがずれても大丈夫。)
シュルーダーもタメを作って、
ローポストへバウンドパス
![](https://assets.st-note.com/img/1693753649284-ZfaiVXccN8.png?width=1200)
空中でも、しっかりタメをつくって、キックアウト
![](https://assets.st-note.com/img/1694271204311-WFntzYMD45.png)
パスを出す良いタイミングは
DFが目線を切った時。
![](https://assets.st-note.com/img/1693709840034-sATcvDYqfn.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693709485957-MPvdzvtlfB.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693709505527-l3Wjjo1fmB.png)
(ストックトンが左サイドで構えることが多いのは、
利き手の右手で、パスやドライブを中央方向にしていきたいから。
サイドから中央へのアタックをベーシックにすれば、
ハンドラーがドライブ時に、サイドへ追い詰められることもないわけなので、
スネークドリブルをする必要もなくなる。)
ゆっくりなドリブルから
鋭いパスを(DFの頭の周囲に)ぶん投げるストックトン
追加:シュルーダーがスペシャルだと言った、Arturs Zagars選手
![](https://assets.st-note.com/img/1694063612130-VenyFkT5FD.png)
ローポストへのパス
(ピボット&パスフェイク のコンビネーションでDFをずらし、
DFの脇の下の位置からフックパス)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711531460-DA5oajfZsw.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711024591-L88IeGrCPl.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711065171-uvt6dXyqK5.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711114287-nN96KVhxO8.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711136069-bMv0hGFp26.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711157757-yLTG7PtqsU.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711302354-NQ4DuVN8dk.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693711268269-TFyl96cfh0.png)
――河村選手が選ぶNBA最強のベスト5はどんなメンバーですか?
河村:えぇー! それは難しい(笑)。まずはポイントガードかぁ。だって今はレブロン(ジェームズ)がポイントガードやってる時代じゃないですか。おかしいですよ!(笑)。あの体格でポイントガードやってるのかって思うと。それでもやっぱりガードはジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)か、ジェイソン・キッド(元ニュージャージー・ネッツほか)ですかね。このあと選ぶ選手は点が取れる選手たちになると思うので、チームをまとめるって考えたら上手くアシストできる人。マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)でもいいなぁ。
――なかなか難しいですよね。
河村:ポイントガードは1人ですよね? じゃあストックトンで。
パスの後の動きや
ドリブル中の細かいパスフェイクモーションにも注目。
(判断を細かくしてる印象。ピタッと止まってピュッとパスを出すところ等、
勢いや流れに任せてのプレーが少なく、一つ一つのプレーに余裕がある感じ。)
動画3:18 ↓
![](https://assets.st-note.com/img/1693722645514-P7yajZnGyz.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693722664175-gpJh3Nd684.png)
DFがパスだと気付けない。
動画3:09↓
![](https://assets.st-note.com/img/1693723288770-3ISdvmmKKW.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693723313547-2GjAK6WZZh.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693723327404-86jbw5vQNB.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1693723360610-3nQZxInZjY.png)
ワンハンドの弾丸パスを飛ばすストックトン
追記:オーストラリア戦 1ピリ 7 : 50
Last game, 5’8’’ Yuki Kawamura had 25 points and 9 assists to lead Japan to their first win in the #FIBAWC.
— Hoops Don (@99thBasketball) August 29, 2023
This is how Josh Green defended him ALL game today. Special point-of-attack defense by an awesome all-around defender. pic.twitter.com/8kufeJt24y
ジョシュ・グリーンをスピードで振り切れなかったけれども、
グリーンの意識を全て河村選手に振り向けさせることはできているので、
ここで味方がさささっとスクリーンをかけに行ったら
グリーンを簡単に仕留められたと思う。
(相手が自分のことしか見てきてない時は、スクリーンをうまく使いたい。)