大腸がん術後化学療法　１クール目

11月の手術後の検査でステージが発覚した際に、私のステージと今後の再発を防ぐ目的を説明された上で術後化学療法を勧められました。
1クール3週間、内訳は初日に約3時間の点滴、帰宅後から朝夕食後に1日2回の服薬を2週間、休薬1週間がワンセット。それを8回繰り返す予定です。

……いや長い！実質約半年間の治療！
去年の夏にやった5週間（内、服薬は2週間おき）の放射線と抗がん剤治療も中々だったけど何倍もある！
長期的に見たらこの半年は一瞬の出来事になるんだろうと分かっていても、この間の仕事、遊び、趣味の遠征旅行…これらの予定が見えなくなったなと凹みました。我ながら現金だなとは思います。

夏の治療でも吐き気倦怠感下痢が酷くて辛かったので、今回はそこから更に点滴も追加…中々に気が重かったです。

治療を受ける前に準備してたこと

担当医の説明を受けた後、自分なりに抗がん剤の副作用について調べました。もちろん薬剤師の方からも説明も受けましたが、私がとにかく心配だったのは「手、足のしびれの副作用」でした。
仕事や私生活への影響はもちろんですが、私は趣味でiPadなどでイラストを描くのが好きなのでとにかく手に不調が出るのは避けたい事項でした。とりあえず事前に準備したのは…
・使い捨てカイロ
・指先が出ている薄いグローブ
・あたたかそうなスリッパ
・ハンドマッサージ器
・ハンドクリーム
事前説明で副作用の状態が悪化させないためにも投薬直後から暫くの間は冷たいものを直接触る、飲む食べるのを極力避けることを推奨されていたのでその辺りを念入りに準備していました。手を洗う、うがいをするにしてもとにかくぬるま湯を使う。お風呂場も極力冷たい場所に足がつかないように動線を作る。
あとは倦怠感がどれくらい来るか…吐き気止めは事前にもらっていたのでお守り代わりに待ち構えていました。

いざ１クール目

点滴３時間、帰宅後の服薬も済ませて1～2日目くらいまではあまり生活に支障はありませんでした。強いて言えば点滴後から風が当たるだけで指先が痛くなること、（最初に説明されたのでなんだそれはと思ってはいましたが、本当に言葉通りに痛い！）冷たいものに少し触れただけでも手の痺れが強くなることが気がかりでしたが、でもまだ気を配れる範囲。

3日目以降からが本当に辛かった。
倦怠感が酷くて起き上がれない、お腹は空くけど吐き気があるから食べれない、味覚障害も始まって水も味に違和感を覚えて飲む気になれない、何かしら押し込むと嘔吐する。そのくせ副作用で下痢…ストーマに廃液が溜まっていくのと排尿は普通だったので自分から水分が出ていくのだけはよく分かる。しんどくて日中も寝てるから夜中に目が覚めて寝れない。発熱もした。
一番体調がおかしいと感じたのはウィダーインゼリー1パックを4時間かけて飲んでた日でした、とにかく飲めなかった、頭では飲まないとやばいと分かってるのに本当にしんどくて飲めなかった…。

1クール目開始から1週間後、様子を診て貰うために通院予定だったので朝から病院へ。病院へ行くのもふらふら。あまりの顔色の悪さに採血の時点で看護師さんに心配をされ、担当医に会う前に担当看護師さんから一週間の聞き取りをされた際にも心配と優しい声掛けをされて号泣してました。
いざ血液検査の結果を見た担当医が私に伝えられたは「とにかく酷い脱水状態」でした。それはそう、だってこの数日殆ど飲み食いできてないから。それが分かった時点で泣きながらこの数日間のしんどさを訴えてました。

その結果、一週間分残っていた服薬は一旦中止、からの病院で水分補給の点滴指示。そのまま点滴室へ流れて2時間程点滴を受けて帰宅しました。
しんどさを一旦は分かってもらえた事と、とりあえずの水分は摂取できたこと、とにかく看護師さんが優しく接してくれた事も色々積み重なって更に泣いてました。

飲み食いが出来ないって本当に体の危機を感じますね。検査結果があまりにもだったので担当医からも水分摂取が難しいと感じるなら入院もできるけど…と言われましたが時は年末。年末年始の入院だけは絶対嫌だったので断りましたが。
自宅で頑張るぞと帰宅し、薬を切った結果翌日の夜くらいからは食欲も元に戻って更に翌日には元気にラーメンを食べれるくらいには復活。

薬の影響って個人差があるとはわかってはいましたがこんなことになるとは…。私はとにかく影響が出やすいみたいで、薬を飲んでいるのに体調が悪くなる違和感、仕方ないとは分かっていても抗がん剤って怖い。でもこれくらいしないと効かないのかと思うと…がんって怖い。
投薬しながらも仕事をしている人もいる、とは聞いてこそいましたが本当ですか⁉の一言に尽きます。それくらい私は本当に動けなかったです。

次回からの治療について

薬を切ってから1週間、また担当医のところへ。血液検査をした結果正常値へ戻っていたので、点滴抗がん剤の量を調整してもらう方向で当初の予定通り2クール目の再開となりました。どうなるのか今の時点でとても心配ですが、吐き気が多少ましに…なればいいなあの気持ちで次の受診をしてきます。他の副作用諸々不安が尽きないですが、治療頑張ります。