ギタリストのつめみがきVol.4
クラシックギター弦長の話(自分の手の大きさに合ったギターを選ぶ方法)
クラシックギターを始めたい、とお客さまがご来店された時にいつもこちらから進んで持ちかけることがある。それは”お客さまの手の大きさとそれに見合うギターの大きさについての話”である。
世の中に出回るクラシックギターの大きさは19世紀の終わりから20世紀に入ってほぼ均一な大きさになってきた。しかしながら、20世紀を代表する世界的クラシックギタリストのアンドレス・セゴビア氏が頻繁に使ったホセ・ラミレスというブランドのギターは、日本人が弾くのにはやや長い弦長(664mm)である。セゴビアに憧れてギターを始めた人は、かなりの確率で”セゴビアと同じ音色を出してみたい”と考えて、できるだけ同じブランドのギターを探してみる。当然日本人にはやや弾きにくい弦長なので少し苦労をする。
ともあれ、21世紀に入り、世界的に認められている弦長は先ほど申し上げたセゴビア使用のギター寄り少し短い”650mm”になる。
では、その弦長と一人ひとりの手の大きさを合わせるためには、どのような基準があるのだろうか?
そこで、今から25年ほど前に、日本の名工 河野賢氏のギターカタログに掲載されていた”左手の測り方”を動画にしてみた。
ご来店のお客さまで、この動画を見て「自分に合うギターのサイズ」に見当をつけている方が出始めた。
まだ内容に不満足な点があるため、アップデートをしていく予定である。
ぜひともご自分の手に合うギターを探して欲しいと切に願う次第である。
(Arcangel アルカンヘル)