ギタリストの爪みがきVol.12
今回はドイツの名工ヘルマン・ハウザーのご紹介です。
20世紀クラシックギターの巨匠と呼ばれたアンドレス・セゴビアが若き日に愛用したといわれているヘルマン・ハウザー。
1937年製作で現在活躍中のハウザー氏の祖父にあたる方が作られたギターです。製作される人により、同じハウザーでもその音色や弾いた感じが違います。今銀座本店に展示・販売されているのは、ハウザーⅠ世の時代の材料を使用して製作された”世界限定15本”のうちの1本です。
クラシックギターは見た目がどれもあまり変わりなく、実際に演奏をしてみないとその違いには気がつきにくいものです。
使われている材料は明らかに見慣れたものからすると違うのですが、、、、
裏側から見た画像です。
決して同じ杢目は2本と存在しません!
良く、ギターを試奏されたお客さまが、また考えてから来店するね、と仰るケースがありますが、偶然かもしれませんが、そのような時に限って別のお客さまがふっとご来店されてご購入されるケースがあります。
まさに人と人との出会いと同じことが、楽器との出会いにも言えるのではないでしょうか?
続いてはギターのサウンドホールのお話です。
”口輪””バウジング”などど呼んでおりますが、これも年代などにより異なります。
ギター選びに見た目もとても大切な要素の一つです!
特に海外の作品には国産品には見られない独特のデザインを見ることができるのです。
これら口輪との出会いも一期一会なのです!(^^)!
ここまで色々とお話をしておりますが、
人とモノとのつながりは実に不思議ですね!
因みに、このハウザー、15本のうちの1本を
日本を代表する世界的クラシックギタリストの福田進一先生が映画「マチネの終わりに」の中で演奏されています。
映画をご覧になった方は、ぜひお店にご来店いただき、お試しください。
あの音色をまじかで聴くことができるビックチャンスです!(^^)!
(Arcangel アルカンヘル)