世界一どうでもいい1周年


昨年の1月14日、写真でキモ言は生まれました。

それはある日のネタ合わせ中のこと

その日髪の毛を坊主に刈って来た大二

彼の写真を撮ろうと僕がカメラを向けたときに見せた大二の笑顔が全ての始まりでした。



「なんてキモい笑顔で、なんてキモい言葉を今にも吐きそうなんだ」


僕の頭の中にイメージがこんこんと湧き出てくるのを感じました。

そこから僕は、写真の中の彼が今にも言いそうなキモい台詞を毎日投稿するようになりました。

#写真でキモ言
をつけて


他の芸人もたまに挑戦してくれたりしました。

もちろんそんなもの一過性のノリなので

誰も挑戦してくれなくなっても僕は粛々とキモ言を投稿し続けました。

毎日あの写真を見てイメージを膨らませて投稿する内容を考える。

かなりキツい作業です。

あまり見てて気分のいい写真ではないですし。

誰に強制されたわけでもなく、勝手にやっている事のくせに

いろんなキモ言を投稿するうちに


「そんな言葉を思いつく山根が実はキモいんじゃないか?」

と、心ない言葉を浴びせる人もいました。


違うんです。


これだけはわかって欲しい。


実物の大二はこんなものじゃない。


僕は彼とコンビを組んで5年目になります。

最初はただの不器用な後輩だと思っていましたが、彼と接する時間が長くなると不意にある言葉が頭をよぎるようになりました。



「キんモいなぁ、、、」と。



最初に思ったのは組んで3ヶ月くらいの事だったでしょうか、大二がなんの前触れもなくネタ合わせ中に言いました



「僕ね、最近独学で睾丸マッサージしてるんですよぉ」




ね?


原液はこの破壊力ですよ?


僕が投稿してきたキモ言は、あれでも飲みやすく炭酸で割ってあるんです。


ある日、大二が他の芸人とシェアハウスをしている家で集まり、リビングで6〜7人で輪を作って床にあぐらをかきながらお酒を飲んでいました。

その輪の中に個人的に交友のあるプロのミュージシャンの方がいたので、プロの技を見たく聴きたくなった僕たちは厚かましい事にギターを弾いてもらうようお願いしました。

快く受け入れてくれて、僕らがリクエストしたJ-POPの曲など弾いてもらい、それに合わせて歌の上手い芸人が歌う、というなんとも上機嫌な時間。

何曲目かで誰かがサザンオールスターズのエロティカセブンをリクエストしました。

もちろん同じ流れで演奏と歌が始まるわけですが

エロティカセブンにはだいぶ序盤に


 熱い乳房を抱き寄せりゃ 
 自分勝手に空を飛ぶ

という歌詞があるのですが


実際に歌がその歌詞の「熱い乳房を」の部分に差し掛かったとき

輪の中で歌を聴いていた大二が

目を細め、何もない斜め上空中を見上げながら恍惚の表情で


「乳房ぁ、、、」

と、誰に聞こえるともない小さな声で呟いたのです。



夏の最後の打ち上げ花火を見ながら


「高校最後の夏も終わりかぁ、、、」


と恋人未満の幼馴染の横でふと呟く主人公の女の子のように


この人間は乳房という言葉にどれだけの思い入れがあるのかと驚嘆しました。

他にもある日いきなりなんの前触れもなく

「ボク昨日、一年ぶりにエッチしちゃいました♡」

と銀河一必要としない情報を伝えてきたときもあります。

こんなのは氷山の一角で

僕の投稿したキモ言を上回っていく
「キんモい」
発言の粒子を僕は日々、彼から浴びせかけられているわけです。


つまり写真でキモ言の投稿は、彼から浴びせられ汚染された僕の脳を浄化する行為なんですね。


後半にはちょっと投稿のペースが落ちたりしましたが


1年経ちました。


もういいでしょう。


フォロワーの方からクレームも入りました。

「キモ言のツイートにいいねをしてから、TwitterのいやらしいアカウントからDMが来るようになりました」と


もう被害者が僕以外にも出てしまっている。


潮時ですね。


今日で写真でキモ言はいったん終わり


でも寂しがることなんてない


大二がいる限り

自然由来のキモ言は生まれ続けるのだから、、、


(また大二のキんモい写真が撮れれば気まぐれに投稿するかもしれませんが)


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