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The Peace Fellowsでの活動を通して

みなさん、こんにちは。人間文化学部2年の​​吉井すみれです。

私はボランティアサークルThe Peace Fellowsに所属し、部長を務めています。

The Peace Fellowsは、キリスト教精神に基づく隣人愛を実践するサークルで、30名ほどのメンバーと1年を通して多くの活動をしています。週3回行われるチャペルアワー(大学礼拝)やキリスト教諸行事のお手伝いを通して、キリスト教の理解を深め、地域にある社会課題に目を向け、解決のために必要なことを実践しています。

毎年2回、学内で寄付を募る活動を行っています。これは、食の貧困を抱える家庭を支援する「フードバンク山梨」、依存症からの回復を目指す「山梨ダルク」の活動を応援するものです。食品や日用品を募り、各団体にお届けするのですが、活動を始める前の部会では、各団体の働きを学ぶ時間を設け、私たちの身近にある社会問題を知ることを大切にしています。活動をする上で重要なのは、活動の目的を知ることと、協力しあうことだと私は考えています。

そのために毎年夏休みに行っている合宿についてお伝えしたいと思います。私たちのサークルは、合宿においてもボランティアを行うことを恒例として、ここ数年は地域の教会の修繕や環境整備に携わってきました。今年は長坂聖マリヤ教会と清里聖アンデレ教会に赴き、会堂のペンキ塗りや草取り、廃材の焼却などの力仕事を行いました。

私は合宿を通して、それぞれの教会に連なる人と出会うこと、奉仕とは何か学ぶこと、そして、学年を超えて交流を深めることを目的として掲げました。教会で合宿を行ったことで、牧師先生や教会員の方が受け入れの準備をしてくれ、人の温かさや人と関わることで生まれる楽しさや喜びを感じることができました。また修繕作業は、メンバー同士協力し合ったことで導かれた成果に気持ちが満たされました。活動や寝食を共にしたことで、大学生活では見えなかったメンバーの良いところをたくさん知ることができたことも思い出となりました。

また、1年生の時の「キリスト教概論」の講義で学んだマザー・テレサの言葉「小さなことを大きな愛をもって行うだけです」が思い浮かびました。大切なのは、たくさんのことをした、のではなく、どれだけ心を込めたかでしょう。そして小さなことを大切にしようとすることでしょう。

10月に行われた「半日修養会」では、アジア学院校長・荒川朋子先生から「サーバントリーダーとしての生き方」という講演を聞きました。その中で他者のために仕えるリーダーが優れたリーダーだと学びました。聖書には、「偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」(マルコによる福音書10章43、44節)と書かれています。イエスが弟子に伝えた言葉です。弟子たちの足を自ら洗ったイエスの姿こそ、サーバントリーダーであると思いました。

この1年の活動を通して、多くの人たちと出会いました。そして、ひとりひとりから教えていただいたことがたくさんあります。活動と出会いを通して学んだことを私から他の誰かに伝えていきたいと思います。そして、これからも小さなことを大切にして、メンバーひとりひとりの声に耳を傾け、他者を理解することに努めたいと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。