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ウェスレー財団 ミッションワークキャンプ2024 in カンボジアに参加しました!

みなさん、こんにちは。
人間文化学部4年の山本真里亜です。
 
この記事では私が今夏7月29日〜8月6日に参加した、ウェスレー財団ミッションワークキャンプ2024 inカンボジアの様子をお伝えしたいと思います!
 
今回のミッションワークキャンプ in カンボジアでは、日本から10名、フィリピンから3名、インドから1名の参加者が集まり、技能訓練センターの建設作業を行ったり、カンボジアの歴史と問題、キリスト教会の活動などについて学んだりしてきました。
 
現在のカンボジアでは、教育を受けられない人や、生活に必要な賃金をもらえる職につけない人、子どもを含め人身売買のサイクルに陥っている人々がたくさんいます。
 
このワークキャンプに参加した理由は、そのようなカンボジアの助けを必要としている人々に手を差し伸べ支援を行っている現場を訪れ、肌に触れて学ぶことで、社会の問題との向き合い方を見つけていきたいという思いからでした。
 
また、大学での学びに新たな知見を加え、教会の活動や礼拝に参加していくことでキリスト教精神の理解を深めていくことも、目的の一つでした。

技能訓練センターの建設作業

専門的な技術を学ぶ場を提供することで、貧困などの理由で高等教育が受けられなかった人々、手につく職を求めている人々の支援を行うのが技能訓練センターです。

7月31日〜8月3日の4日間、私たちは技能訓練センターの建設作業に参加し、現地の労働者と共に壁をなめらかにする作業やコンクリート作り、整地作業を行いました。
 
日本では機械で行うようなことを、ここでは全て手作業で行っているため時間と体力を使う作業ではありましたが、土の入ったバケツを手から手へと受け渡したり、力を使う作業を入れ替わりで行ったりと仲間の存在を強く感じる瞬間が非常に多く、手を取り合う大切さを実感し学ぶことのできた4日間でした。

パワーみなぎる子どもたち

午前の建設労働を終え、Street Children’s Ministiriesを訪れた際に真っ先に聞こえてきたのは子どもたちの元気な歌声による歓迎でした。
 
いくつかの曲を用意して歌い踊ってくれた子どもたちは、交流の時間に一緒に折り紙飛行機を折ったときも、その飛行機をみんなで飛ばしたときも、いつも全力で答えてくれ、みなぎるパワーを私たちに分け与えてくれました。
 
そのような子どもたちから無限の可能性を感じたのと同時に、「支援」にもさまざまなアプローチと可能性を秘めていると感じました。貧困により生じる壁を取り除く支援も大切ですが、新しいルートを作り提供する支援もとても大切で、目先の問題だけではなく将来を見据えた支援になると思いました。

キリングフィールドを訪れて

カンボジアを訪れて高年齢の方を街中で見かけることはほとんどありません。1975年から1979年にかけて起き、ポル・ポト率いるクメール・ルージュによって当時のカンボジアの人口の4分の1を占める200万の人々が虐殺された歴史の爪痕は、今もはっきりと残っています。
 
プログラム4日目にチュンエクのキリングフィールドを訪れて最も印象深かったのは、多くのブレスレットで彩られていたキリングツリーです。

キリングツリーは、赤ちゃんを幹に打ち付けて殺害する目的で使われていました。「雑草は残さず」という考えのもと、多くの女性や子どもたちが殺害されていたという話を聞いて、非常に胸が締め付けられました。
 
雨が降り、地面の土が流されると今でも骨や服が出てくるチュンエクのキリングフィールドを周ってみて、遠い昔の話ではないこと、今も世界で起きており自分に全く関係のない話ではないと強く感じました。

日々の礼拝

このワークキャンプでは毎日聖書の箇所が与えられ、朝の礼拝を行っていました。自分を見つめ直し、考える時間を毎日持てたことで実りのある1日1日を過ごすことができました。
 
中でも2日目の開会礼拝が印象深かったです。
これから始まるカンボジアで仲間たちと過ごす日々を前に、ヨハネによる福音書のイエス様が弟子たちの足を洗ったお話から、水と桶を用意してお互いに足を洗い合いました。
 
一方が与えるだけ、もう一方が与えられるだけというのではなく、お互いに与え与えられる関係をつくること、支援というのはそういうものであることを知り、今までで最も印象に残る礼拝になりました。

ワークキャンプを終えて

同世代の仲間たちと過ごした9日間は、1日1日がとても充実していました。
日本以外からの参加者とコミュニケーションを取るときや訪問先で説明を聞くときは、基本的に英語だったため、苦手な英語のスキルを上げる良い機会にもなりました。
 
自身の不得意なことを隠さずに表に出し、日々の活動を行えたのは一緒にプログラムに参加したメンバーたちのおかげです。与え与えられる関係性がメンバーの間にもできたことで、弱さを認める大切さを学びました。
 
また、支援の現場から問題の向き合い方を学び、ワークキャンプを通してキリスト教精神の理解を深めるという出発前の目的以上に、非常に多くの出会いと発見を得られ、行動を起こすことは可能性を広げることだと気がつきました。
 
貴重な経験ができたこと、楽しい仲間たちに出会えたことに感謝いたします。ここで得られた経験と感動を一人でも多くの人に共有し、行動を起こし続けていくことが今の私の目標です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

注:掲載している写真はすべて公益財団法人ウェスレー財団よりご提供いただいています。