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日本YWCA主催 日韓ユースカンファレンス2024に参加しました!(後編)

みなさん、こんにちは💫
人間文化学部4年の福濱莉夢です!

私は2月13日〜15日に韓国・ソウルで開催された
日本YWCA主催日韓ユースカンファレンス2024🇰🇷に参加してきました。
前編に引き続き、そのときの様子をみなさんに共有したいと思います!


Cultural Night(文化交流)

カルチュラルナイトは、両国の文化をお互いに楽しんでもらうための時間で、日本からのプレゼンは1日目の夜、韓国からのプレゼンは2日目の夜に行われました。

私たちがプレゼンする回では、韓国 YWCAのオフィスで前半にはカルタ遊び、後半にはソーラン節を踊りました。
カルタ遊びの景品には、日本の駄菓子(うまい棒やヤングドーナッツなど)を約12種類用意しプレゼントしました✨✨

韓国側からのプレゼンは韓国YWCAのある明洞の街を少人数でめぐるものでした。
自分たちの興味のある旅プランを選び最終的には1チーム4人ほどで明洞の街を巡ったり、あるチームは出前で一歩もオフィスから出なかったり、韓国ユースの生活をちょっぴり覗ける時間を過ごしました!!

戦争と女性の人権博物館を訪ねて

プログラムの2日目には戦争と女性の人権博物館を訪ねました。
博物館の前には、黄色い蝶の形のメッセージカードが壁一面に貼られています。この黄色い蝶には、亡くなられた慰安婦被害者を象徴する意味だけでなく、すべての女性が抑圧と暴力から解放され、自由に羽ばたけるようにという願いが込められています。
メッセージカードには韓国語や日本語だけでなく、さまざまな言語が書かれていて、自分たちの国の過去の歴史を知り、被害に遭われた方たちの声に寄り添おうと世界中から多くの人が訪ねていることがわかります。

私も黄色い蝶に“このような加害の歴史があったことを決して忘れない”という誓いと平和を祈るメッセージを書いて残してきました。

韓国では被害に遭われた女性たちをおばあさんという意味の“ハルモニ“と呼んでいます。
展示を見ると、ハルモニたちが何十年もの間苦しみ続け、その中で必死に声を上げ続けた葛藤など考えさせられることが多かったです。日本軍が残した資料などを実際に見て、文献や動画だけで見るよりも、当時の様子がいかにひどい状況であったかを痛感することができました。また、日本人としてこの事実を受け止め、過去の日本が犯した過ちと向き合い続けていこうと強く思わされました。

展示の最後には世界中で今も続いている紛争について書かれていました。そこの展示に、アフリカで性暴力の被害に遭った少女が声を上げたと書いてありました。その少女はハルモニたちに勇気をもらい、声をあげることにしたそうです。

この展示や、カンファレンスで聞いた講演の中で「重要なのは、口を閉ざしている限り問題は解決されないということ」と学んだように、改めて問題解決には声をあげ続けていくことが大切なのだと考えるようになりました。そして、ハルモニたちの声や勇気を覚え、これ以上ミソジニーの被害にあう人が増えないように行動していく必要性を感じました。

水曜デモ (日本軍「慰安婦」問題解決全国運動)

水曜デモとは日本軍「慰安婦」問題の解決を求めて1992年1月から始まったもので、被害女性や支援者らが毎週水曜日に韓国・ソウルの日本大使館前に立ち、問題の解決を求め続けてきました。

私は今回のカンファレンスで韓国ユースと一緒に水曜デモに参加できたことが1番印象に残っています。日本と韓国には戦争に起因する複雑な関係性がありますが、そんな中で戦争を知らない世代の両国の私たちユースが連帯を示し、一緒に参加できたことに大きな意味があったと感じました。

これまで私は慰安婦問題について、自分がどのような立場でいればいいのか分からず、どうしても真に向き合うことができていなかったように思います。加害者側の立場でありながら当事者にはなりきれない私たちですが、自分の国が過去にしたことの加害性と日本人として加害の歴史に向き合うことの必要性に気づかされました。私たちは決して過去に犯した罪を忘れずに、省みることを続けていくという「責任」を果たしていかなければならないと思います。

プログラムのクロージング

初日に「平和とはどのようなものか」という問いについて、参加者がそれぞれの答えを書いた付箋が壁に貼ってありました。
そこに訳をして書き換えが行われており、私たちはWPSを達成するために重要だと考える文言、特に共感するものに3つのシールを貼る作業を行いました。

最もシールが多く貼られた付箋は
「愛すること」✨

2番目が「互いの心に寄り添うこと」
3番目が「安全な空間」「弱い人たちが住みやすい社会」という結果になりました!

カンファレンスへの参加を通して

今回のカンファレンスで私は大切な仲間と出会うことができ、仲間と共にジェンダー問題や平和問題などについて深く考えることができました。国や言語こそ違いますが、同じ関心や平和を望む意志を持った日韓のユースがその場に集まり、共に学び、思いを共有し、真摯に向き合ったからこそ団結力が生まれたのだと思います。

特に沖縄の環境問題について、私が韓国という地で現状の問題を報告し、情報の発信者の役割を担えたことに大きな意味があったと感じました。

少しずつ良い方向に変化してきてはいますが、日本はまだまだ女性として日常生活の中で生きづらさを感じることの多い社会であり、私自身も性別を理由にモヤモヤを感じた経験があります。カンファレンスでのさまざまな学びを通して、私たちが日常生活の中で“WPS”を考え続け、理想とする社会を思い描きながら語り続けること、声をあげ続けていくことが大切であると考えるようになりました。
この経験を活かして、問題解決や平和の構築のために今後も声をあげ、行動し続けていきたいです。

改めて最後に、甲府YWCAのみなさまをはじめ、多くの周りの方のお支えがあって韓国で有意義な学びと経験ができたことに感謝申し上げたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!