保護者懇談会を開催しました
9月7日(土)に保護者懇談会を開催しました。
例年、午前と午後の2部構成となっており、午前の部では全体会を、午後の部では希望する保護者様とアドバイザー教員や職員との個別懇談を行っております。コロナ5類移行後、昨年度に引き続いての対面開催であり、今年度も多くの保護者様にご来場いただきました。
全体会では、例年本学の人材育成・カリキュラム・成績等の説明に引き続き、進路支援に関する説明を行っております。今年度はそれらに加えて人間文化学部4年の沼田貴義さんと綱川彩乃さんに登壇してもらい、在学中の取り組みや就職活動について話をしてもらいました。
Q 大学では何を専門に学んで来ましたか?専門を最終的に決めたのはいつ頃ですか?
沼田:4年生時に最終的に(1つに)決めましたが、3年生時はメディアとサイコロジカル2つのゼミに所属していました。2つのゼミに所属すると、課題も2倍になるのでとても苦労しましたが、いろいろ見てみたい気持ちがありました。
綱川:私は、サイコロジカルサービス領域のゼミに所属していました。大学に入る前から決めていた感じです。心理を学んで大学院に進学しようと考えていました。この大学を選んだきっかけにもなっていると思います。
Q 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は何ですか?
沼田:学内活動、学外活動両方に力を入れました。学内活動は、司書課程を取りながら、図書館サークル(LIKE)の活動を頑張っていました。学外活動では、甲府市成人式実行委員長として、成人式を他大学の学生と市の職員の方々と一緒に企画しました。
綱川:大学の授業の一環であるフューチャーサーチを選択し、1年間企業と地域課題についての取組みを行ってきました。具体的には南アルプス市にある『fumotto(フモット)』という施設の周知活動に力を入れていました。
他にも小学校から高校までボランティアを行う中で、街中に自習室を運営する等の取り組みも体験してきました。
Q その経験から、学んだ事や身についたなと思うことがあれば教えてください。
綱川:私はコミュニケーション能力ですね。他大学の学生や企業の方、そこに関わるいろんな年代の方と話す機会が多く、課題解決に向けた行動力等も身に付いたと思います。
沼田:私も同じでコミュニケーション能力は鍛えられたと思います。市の職員の方々等大人と関わる機会も多かったですし、図書館サークルでの活動の中でも同じくなのですが、多くの情報を収集し整理することも身についたと感じます。
Q 進路決定について考え始めたのはいつ頃からですか?
綱川:大学3年生の4月です。大学がやっている公務員講座を受けたり、進路部主催の就活講座やイベントに参加しました。その時は大学院進学もまだ選択肢の中にはありました。進路部の方といろいろ話すうちに、『他にもチャンスや道はたくさんある』と気づいたので、次第に企業への就職に絞られていきました。
沼田:大学2年の夏休みから考え始めました。既に働いている友達がいまして、その姿を見て『あと2年で自分もこうなるのか』と想像したことがきっかけです。自分の特性として、興味が拡散する傾向があったので、自分の興味がある業界でアルバイトをしてみたり、会社見学などにも行きました。
Q お二人ともインターンシップには参加していますか?何社くらい行きましたか?
沼田:4〜5社くらいでしょうか?司書の勉強もしていたので、東京の書籍関連の企業も見に行きました。
綱川:私は山梨県内の企業4~5社くらいのインターンシップに参加しました。
Q 進路決定にあたり、大事にしていたこと(重要視)はありますか?
沼田:様々な事業展開があるという所です。自分の特性として一つのことをずっと続けるよりジョブローテーションが定期的にある会社の方が向いてると考えました。あとはその会社の事業の将来性と安定性も重視していたと思います。
綱川:私は、大学で学んだ『傾聴力』、長所である『行動力』や『コミュニケーション能力』が活かせる仕事であるか?という所を大切にしていました。
生まれ育った山梨県内で働きたいと考えていたので、県内就職を重要視していました。
Q 進路決定していく中で、今までの経験や学びが活きたと感じたことがあれば教えてください。
綱川:山梨英和大学では授業内(ゼミ)でアクティブラーニングが積極的に取り入れられているので、出された課題に対してチームで話し合い、まとめて発表する場面が多くありました。その中では、主体的に学ぶ力や即興力等が鍛えられたと感じます。就職活動でも、面接の場面などで相手の意図を汲み取り、それに応じた答えを出す所に活かされたと感じました。最初はうまくできなくて大変でしたが、毎回の授業(ゼミ)の中で取り組む実践の場 があったので、大分鍛えられましたね。
沼田:私は大学生活中、うまくいったことより失敗した体験の方が多かったです。でも、失敗から学ぶことの方が多かったと感じていて、うまくいかなくても『投げ出さずにやり切る』という気持ちを養えました。就職活動がうまくいかなかった時期でも、必要以上に自分を追い込むようなことはなかったですね。司書課程を学んできて、実際に司書の仕事には就かないですが、そこで学んだ情報を収集し整理したり、管理する能力は今の職場でも活かせる場が多くあると考えています。
Q 今の進路先に決定する際に、決め手となった点を教えてください。
沼田:同じサークルの先輩が就職していて、職場の雰囲気や仕事内容など詳しく聞いていく中で、自分もこの職場で活躍できると感じられたので決めました。
綱川:自分の特性が活かせるというのもありますが、地域課題について考える取組みを行ってきたのもあって、『山梨に貢献できる!』というのが大きいです。金融なので、経済面から山梨を支えて行きたいと考えています。
Q 進路決定して行く中で、親御さんはどのように関わっていたか?教えてください。
沼田:静かに見守ってもらいました。就活のイベントに出かけたり、企業説明会に足を運んだり、面接を何社も受けに行ったりと、一生懸命、就職活動に取組んでいる姿を見ていたのであえて何も言わなかったんだと思います。
数社あった内定先企業の中から、1社選ぶ際には両親に意見を聞きました。
綱川:自分の意見を尊重してくれました。就職活動中は良き相談相手になってくれていて面接対策の準備に必要な『他己分析』をしてくれました。一番近くで見てくれていて、自分の強みを見つけるサポートをしてもらいました。
参加者アンケートでは全体会の部分に関して、「学生さんお二人の就職活動の様子もなかなか聞くことのできない生の情報でとてもよかったです」「現役大学生の就職活動のお話が興味深かった」などの感想をいただきました。また、「他の業界に内定をもらった学生の話ももっと聞きたい」といったご意見もあり、改めて保護者の皆様の関心の高さを感じました。次回以降の参考にさせていただきたいと考えております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。