山梨の課題解決に挑戦する〜就農を目指し耕作放棄地を開拓する学生たち
こんにちは。広報担当の兼清慎一です。山梨の課題解決に取り組んでいる学生をご紹介します。国際政策学部の今別府椋さんと中村拓暉さん、山梨学院大学の住田大輔さんです。3人は、本学と拓殖大学が実施している内閣府の「地方と東京圏の大学生対流促進事業」のプロジェクトに参加しています。名付けて「ハタチの畑プロジェクト」。山梨の農業の課題解決に取り組むプロジェクトです。拓殖大学の竹下正哲教授の熱い演説に私たちが心を動かされて始まったものです。
「ハタチの畑プロジェクト」が掲げたビジョンはこちら。
若手の果樹農家でつくる『(株)Playest JAPAN』の加賀見進さん、雨宮幸生起さん、長谷部野歩さんがアドバイザーに就任してくださり(われわれは師匠とお呼びしています)、2019年度は桃やシャインマスカットの栽培、東京での農業イベント(出店やスピーチ)などを体験させていただきました。耕作放棄地の開拓にも乗り出しました。
2020年度になり、残念ながら現時点で拓殖大学の学生は山梨で活動できていません。しかし今別府さん、中村さん、住田さんは連日畑に出て、桃の栽培から出荷まで一連の作業を経験しました。その経験を拓殖大学の学生にシェアするために、活動記録(=格闘ぶり)を連日noteに投稿しました(80本以上、記事があります)。
初めての桃のシーズンを乗り越えた3人。今年度は13トンを出荷(もちろん師匠とそのご家族のみなさまのお力ですが)、さらに耕作放棄地も2か所、あわせて62アール開拓するという実績をあげました。農業経験ゼロの文系の大学生を、加賀見さん、雨宮さん、長谷部さんが実にあたたかく指導してくださっています。先日は、商談の出張に福島県まで同行して、ビジネスの経験もさせてくださいました。
ゼミ活動から始まった農業経験ゼロの学生の挑戦。キャンパスの外に出て、尊敬する指導者に恵まれ、いまや農業の新たな担い手として、耕作放棄地の解消やビジネスの新規開拓に挑んでいます。かけがえのない経験を積んでいます。
このプロジェクト、担当教員(私です)はほとんど何もしていません。学生の力、そして地域の方々の力をひしひしと感じています。山梨をフィールドに活躍する魅力あふれる方々はたくさんいます。そんな方々と学生をつなぐ機会を大学として、これからも作っていきたいと考えています。