砂浜で進化していく「ストランドビースト」の世界
先日、授業の一環で山梨県立美術館テオ・ヤンセン展(〜6月22日まで開催)にお邪魔してきました。
まず、入っていきなりお迎えしてくれたのがこのビースト!ばーんっ!
「アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス」!
170cmほどある友人と比べてもこの大きさ!
予想以上の大きさに圧倒…
大きさに圧倒されていたところ、実は小さいビーストもいました。その子が「アニマリス・カリブス」。
今回見たビーストの中で1番のお気に入り。
えっ可愛い…引っ張って帰りたい…。
そして!何といっても、見逃せない子が…
ヤンセン氏と一緒に歩いていたCMで見かける大きなビースト。
「アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ」
名前長い……
見た目も大きさも様々なビーストたち。彼らは、オランダの砂浜で風を受けて、「命」が吹き込まれまる…
砂浜という環境で生きるためにその体には、さまざまな特徴が!
このビーストをよく観察してみると…
↑大きな体を動かすための扇型の「足」
↑こちら、風を溜め込むための「胃袋」
最初見たとき飾りだと思った…
それから、彼らの生態を知っていくうちにふと思った疑問。
Q.ビーストは風を受けて動く。生活する場所は砂浜。…海に突っ込んだりしないのかな…
A. その答えがこちら!
このチューブのようなものが、水を感知するためのセンサーの役割を果たしているそうです。このチューブ、全てのビーストについているわけではなく、「セレブラム期」(2006〜2008)以降に誕生したビーストにのみついています。
ビーストたちは「進化」を遂げて、海に突っ込まなくなったんだね…
そう!彼らは「進化」しているんです。ストランドビーストという生態系があり、それぞれのビーストに名前や特徴があり、彼らが砂浜で生きていくために「進化」を重ねた歴史があり、今も続いている。
そんな彼らの世界観に心を奪われたひとときでした…
文・写真:早川奈菜(山梨県立大学国際政策学部3年)