アプローチは十人十色
山梨県立文学館の特設展「飯田龍太展 生誕100年」に行ってきました(3月21日までです!)。飯田龍太は、山梨県出身の有名な俳人・飯田蛇笏の四男であり、自身も様々な俳句や文章を創作した、山梨を代表する俳人です。
文学館に入り、2階の展示室へ向かいます。はじめに展示室の入り口で、その日の運勢と龍太さんの句が書かれている“俳句みくじ”を貰いました!1~20番の間で好きな数字を選ぶと、1枚貰うことができました。どんな俳句が書かれているのかは、ぜひ実際に訪れて見てみてください!
今回の特設展では主に、飯田龍太の原稿や書画、愛用品などが展示されています。書簡なども展示されており、彼の人柄や、井伏鱒二など周囲の人物との関係性を垣間見ることができました。
たくさんの展示品の中で印象に残ったものは、“釣り竿”です。これは、飯田龍太が刊行した句集「忘音(ぼうおん)」が、第20回読売文学賞を受賞した際に、井伏鱒二らに貰ったお祝い品だそうです。釣り竿が入っていた木箱には「わすれね」と書かれており、句集「忘音(ぼうおん)」とのちょっとした言葉遊びが洒落ているなぁと感じました。
今回この特設展へ訪れてみて、“俳句の楽しみ方ってたくさんあるなぁ”と感じました。心の中で読んだり、声に出して読んだり、情景を想像しながら読んだり......。また、“読む人によって捉え方が変わる”ところが面白いなぁと感じました。「私にはこう見えたよ!」 「なるほど!そんな捉え方が!?」など、自分の考えを友達と交換しながら見てみると面白いと思います!
特設展「飯田龍太展 生誕100年」は3月21日(日)までです。ぜひお立ち寄り下さい!飯田龍太の作品は、常設展でも楽しむことができます。
文・撮影(見出し写真):渡邊美月(山梨県立大学国際政策学部1年)