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私が感じたシダネルとマルタンの違い

山梨県立美術館で開催されている「シダネルとマルタン展」に行ってきました。

シダネルとマルタンはフランスで19世紀末から20世紀前半に活動した画家です。どんな絵が待っているのかわくわくしながら入場しました。

この作品はマルタンの「野原を行く少女」。

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この作品はシダネルの「エタプル、砂地の上」。

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ふたりの作品を比べてみると、マルタンは人物にフォーカスした絵が多く、シダネルは人々の生活の瞬間を切り取ったような絵が多いと感じました。

ふたりの絵を比べて違いを感じた部分はもう1つあります。

この作品はマルタンの「ガブリエルと無花果の木」。

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この作品はシダネルの「ビュイクール、月明かりのなかの教会」。

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筆のタッチが違うように感じませんか?

私は、マルタンの絵はたくさんの色が点置きされ、点が集まって絵になっているように感じました。

私が最も印象に残った絵は、シダネルの「アルフルール、雪景色」という作品です。この作品は第一次世界大戦中に描かれたもので、戦争で外へ出ることができないシダネルがアトリエにこもり、記憶の中のアルフルールを描いたそうです。

なぜこの絵が印象に残ったかというと、記憶の中のアルフルールのはずなのに、まるで景色を見ながら描いたかのような、とてもはっきりとした絵だったからです。シダネルの絵のなかには、淡くぼやっとしたものもたくさんありました。そんな中、記憶を頼りに描いた絵がどうしてはっきりと描かれているのか、何か意図があるのか、たんにはっきり描こうと思っただけなのか…シダネルさんに直接聞きたい……。

この作品は撮影が許可されていなかったため、残念ながらここでお見せすることができません。

ぜひ山梨県立美術館で見てみてください!

「シダネルとマルタン展」は2022年1月10日まで開催されています。

文・写真:松澤優衣(山梨県立大学国際政策学部1年)


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