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作品と美術館がつくる魅力的な世界
冷たい風が、木々の葉を落とす時期になりました。
そんななかでも、温かい陽射しと、色を変えた葉が風に散っていくようすが私のお気に入りです。みなさんはどんな風景が好きですか?
みなさん、こんにちは。私は先日(2021年11月10日)、山梨県立美術館を訪れました。今日は、そこで開催されている「シダネルとマルタン展」を紹介します。
シダネルとマルタン。
彼らはフランスの画家で、最後の印象派として知られています。そして、この展覧会は、そんな彼らが描いた温かみのある作品の数々が展示されています。
どの作品にも2人のメッセージが込められていて、素晴らしかったです。
そのなかでも私は、シダネルさんが描く薄暗い夜の世界が印象に残っています。
その場の温度感やぼんやりとした月の明かりまで伝わってくるような気がして、すごく素敵だなと感じました。
今日はもう1つ、みなさんにお伝えしたいことがあります。
それは、私がこの展覧会を通して感じた、美術館の面白さです。
美術館には、沢山の絵が展示されています。
日本だけでなく、海外で活躍された方の作品にも触れられる場所です。
私は、それがすごく魅力的だと感じています。
なぜなら「絵」という1つの作品を通して、その絵を描いた方が見ていた世界が見えるような気がするからです。
同じ場所で絵を描いてもその絵が人によって違うように、角度や色あいによって、その人がどんな気分で、どんな風にその場所を見ていたのかが分かるように感じて、すごく面白いと感じました。
作品の展示についても素敵だと感じるところが多くありました。
写真を撮らせていただいた際に気づいたことなのですが、作品のまわりの余白や使用する額縁によって、見る人の作品に対する印象はガラッと変わります。
壁が白いこと、沢山の種類の額縁の意味は、絵を主役にするためなのではないかと考え、工夫された空間のなかで初めて、絵を楽しむことができるのだと考えるようになりました。
この展覧会は、来年の1月(2022年1月10日)まで開催されています。
シダネルさんとマルタンさんの絵はもちろん、空間も素敵な場所なので、ぜひ一度足を運んでみてください。
この記事を見つけ、読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
文・写真:権守七映(山梨県立大学国際政策学部 1年)