見出し画像

賽は投げられた(スキクロ2024に参加したよの記録)

2024年11月17日に開催されたオンラインイベント「スキップ・イン・クローゼット」に参加しました!
主催の鼻毛石ツトムさん、参加された皆さん、ありがとうございました!!!
リアル・オンライン問わずああいったイベントに参加するのは初めてで、なにもかも新鮮で楽しかったです。
当日展示を見に来てくれた方、Twitterや書き込みボードでリアクションをくれた方、全員ぎゅっとしたい気持ちです。
そのほか各々の方法で気にかけてくれたそのすべてがとってもうれしい。ありがとう、ありがとう……


さて、ごあいさつはこのあたりで。
あくまでも当日の展示は展示、それはそれとして、この記事を書くところまでが私にとってのスキクロでもあったりします。
当日出していたものは「おれによるおれのためのおれの展示」でした。それはまあいつもそうなんだけど、今回は自分にとってちょっとだけ別の位置にあったというか。自問自答がたいへん捗りました。
そのへんのことや、制作過程のようなもの、気づきなどもろもろまとめておきます。
(とくにお役立ち情報のようなものはないのであしからず)

ここからはいつもどおりだらだら綴っていくよ。

・・・


参加した理由

・ツトムさん主催のイベントをいっしょに楽しみたい
→やっぱりまずはこれ。せっかくならちょっとだけ中に入っちゃったほうがよりおもしろそうだなってことで。
リアル・オンラインともにこういったイベントは初めてだけど、サークル参加者もJJGなので安心。これを逃したら「webオンリー」に参加することはなさそう。「おもしろそうなことはとりあえずやってみる」を軸に生きているので、こんなに安心して参加できそうなイベントなら出ない手はない。詳しい方もたくさんいそうで胸を借りるような気持ちもあり。

・今の自分からなにが出てくるか知りたい
→内容として大きいのはこれ。なにが出るかな状態。今の自分になにができるのか。からからで良くも悪くも力の抜けた今、否が応でも「自分」が出てくるはず。それすなわち実力、なのかもしれない。やりたいこととできることのバランス。それを確かめたい。べつにぜんぜん元気じゃないけど今ならなにが出てきても受けとめられるなと思った。で、じたばたしている様子やその結果出てきたなにかを、JJGには見られてもいいとも思っている(見たいか/見せるに値するかどうかは置いといて……というかいつものnote同様、各々よきように見たり見なかったりしてくれるだろうの気持ち)。

・なにかしら描く理由と〆切がほしい
→上のに加えて。自分のなかで「つくる」に向き合う期間だったので流れに乗って「描く」にも向き合えるのでは。うっすらとした希望のようなものを見ていた。〆切が決まると動かざるを得ないので都合がいい。「計画的」に「完成させる」のが苦手なので、なにをどう進めてどこを完成とするか、そのあたりとも意識的に向き合ってみることにした。

参加当日までの流れ

9月
大規模オフ会の会場でスキクロのチラシをもらう(かわいい、しゃれとる〜!)。ツトムさんとおしゃべりする。らぶがあふれる。なにができるでもないが全力で応援したい。

サークル参加申し込み〆切前日、突如「もしかして自分もなんかつくればサークル参加とやらできるってこと?」と思い始める。
瞬間脳内会議…「ツトムさん主催のイベント!スペースがあいてるなら埋めたい!」「イベントに対してあまりにも無知」「検索せよ」「出すならなにかしらイラストを入れたい」「今のおれになにが描けるというんだ」「人に見せられるようなものができるのか」「それはいつもそう」「JJGなら良い意味で勝手に見たり放っておいたりしてくれるはず」「noteの記事を展示でもOKとあるし2か月ある、出す気さえあればなにかは出せる」「こんな機会ないぜ乗ろうぜ」「そのほうがおもしろそう」「〆切日にスペースがまだあいていそうなら申し込む!」

申し込み〆切当日、サークル参加申し込む。

翌日、スペース配置される。自スペースを無の空間にしたく「店舗外観 芝生」で検索、発見。お借りして設定。
今回の展示物について、自分のなかでざっくりルールを決める。

【決めごと】
・なにかしらイラストを入れる。
・無料で見られる方法にする。
・手がきで1〜2時間程度で完成できるものにする。それ以上のことをしようとしない。
・詳細は11月になったら考える。どうせギリギリになるんだからより生っぽいものを出す。
・「きちんとやろう」としない。
・比較しない。
・卑下しない。

10月
すべては闇の中

11月
月初、忘れていないよ〜の表明のため&自分のなかでも固めるため、展示物の方向性をつぶやく。
通勤中にぼんやりテーマをあげていく(脳内)。

開催週、いくつかあったテーマ候補からまとめられそうな案をざっくり数パターン出す(脳内)。

開催前日、テーマ確定。仕事の合間にちまちまとお品書き作成。22時過ぎに帰宅→とりあえず腹ごしらえ。クロッキー帳にざざっと書き出して脳内から現実に。お品書きUP。すでに23時。
noteの下書きベース作成。共有用リンクを自サークルに貼り付け、チェック。リンク飛べる、OK。
A4コピー用紙になんとなく配置のアタリをつける。アタリに沿ったり沿わなかったりしながらタイトル→イラスト→ブロック分け、文字部分はクロッキー帳を見ながら出てくるままにペンでゴリゴリ書く。ささっと消しゴムかけ。アナログのぶっつけ感がすごい。
iPhoneで撮影。画像をほんのり調整。
noteの下書きを更新。これでいちおう作業完了。
うっかり寝落ち。

開催当日、最終チェックせずに寝落ちたのでそわそわしつつ手があいたのが10時直前。見に行くと保存したはずのものが反映されていない……?詰めの甘さに打ちひしがれる。用事の合間に上げ直して結局11時ぐらい。
開催一番に私のスペースに誰か来ることはないだろうと思いながらも、もし足を運んでくれた方がいたとしたら申し訳ない。これが今回最大の反省点。

展示方法について

noteの下書き共有用リンクを直貼り
→今回の展示物はボリューム・クオリティともにフリーペーパーのノリで出せるものにすると決めていたが、いつもどおりnoteで大公開というのも……なにかいっこ噛ませたい。
ほかに拠点をもっていない私が一番やりやすいのは有料note。今回は絶対にお金を取りたくないので×。
やったことないけど下書き共有が簡単かつちょうどよさそうということでこの方法に落ち着く。

進捗次第でほかにも展示物(noteの記事など)ができる可能性を考えるとリンクをまとめる拠点があったほうが便利かなとも思い、Privatter+で限定公開にしようかとか、リットリンクでまとめるかなとか、ギリギリまで検討。
結局すべてが面倒になり(オブラートに包まない言いかた)、展示物もひとつだけにしようということで直貼りする。

→当日、他のサークル参加者様のスペースをまわって、やっぱりまとめてあると親切だし見やすさが段違いだなと実感した(当たり前)。展示物ひとつでもリットリンク使ってみたらよかったかも。

展示物について

「あのときなに着てた?」
お仕事×ファッションまとめ

・テーマについて
今の制服1セットの深掘りとか、純粋に「年代別なに着てた?」ver.も候補にはあった。「仕事(=なんの人だったか)」が人生/アイデンティティにがっちり組み込まれてしまっていて着るものにもかなりの影響があったなと認めたので、それならそれを軸にまとめるか〜というところから。仕事についてはこれまでもちょこちょこふれてきていて一度どこかにまとめたいと思っていたテーマでもある。
振り返った。約20年分(そんなに働いてるの……?こわ……約半分が前職ということになる)。着ていたものや理由、印象に残っている変化、モノとの出会いなど意外と覚えているもので、次々出てきた。
(余談:「初任給で買ったよ」のポーターのトートバッグがなんのシリーズだったのか知りたい。まとめるまで気にしたこともなかった。キャンバス地に近いようなムラ感のある黒というかグレー、「スモーキー」なのか……?)

参加を決めたときから展示物=A4ペライチになるだろうなと思っていたのでそこにおさめるためにどうするか。
なるべく仕事の詳細にはふれず、なんかいろいろやってたんだな〜ぐらいポップに見られるといいなという点は意識した。
最終的に仕事を①〜⑤の「〇〇の人」としてまとめたが、④と⑤の間に違う仕事をしている。②で着ていた変な服の詳細とか、髪型の移り変わり(ほぼ移り変わっていないが)とか、いつまで「かわいい」をふつうに着ていたかとか、そのへんを削った。そういえば描けなくなったきっかけが①の仕事にあるのを意識せずにこのテーマを選んでいる。ちゃんと過去のことになっているっぽい。

・イラスト部分
Twitterアイコンにしてるあいつに服を着せるか……?いや、あの頭身の人間に服を着せるしかないか……馬場のぼる先生リスペクトねこちゃん'sフォルム、服見せるのに不向きすぎる……首がねえよ……こんなの描いたことねえよ……それにしても人間オンリーはいや、絶対いや……と思いながら描いたこともないテイストで人間(今の制服1セット風)を描き、あいつを添えた。あいつの頭身が若干伸びてちょっとかわいくない。中に人間入ってるな。これは不本意。あと、ほんとは口を描かないor表情が変わらないほうが好き。なんかね、多少愛想があったほうがいいかなという余計な気の迷いでしたわ。
案出し段階では各項目ごとに1〜2体ずつ「あのときの装い」イラストをちまっと入れるつもりだったが、時間とスペースを考慮して早々に諦めた。どうせならもっとみちみちに詰めてもよかったかも。イラスト入り……嘘は言っていないが……ほんとはもうちょっと、ね……そこが心苦しい。

諦めた人たちをぼや〜っと公開する


・文字部分
あ゛あ゛〜〜〜わかっていたけど今の自分の字、あんま好きじゃねえな〜〜〜!!!!!すごい中途半端、現状があらわれとる〜〜〜わ゛あ゛あ゛〜〜〜!!!と心で吠えながら書き進めた。
一発書きによる脱字→苦しまぎれのごまかしが大きく2箇所。ぐぬう……
タイトル部分ぐらいはもうちょっと手を加えたらよかった。ここから書き始めたので迷いが見える。

まとめ的なもの

・たびたび話題にのぼる「作画」の話にもつながるかもしれないところで、おれぁシュッとしたものはできんのですよ。これは昔っからそう。見るからにおしゃれ〜な感じにはならん(し、じつはそうなることをそんなに求めていないっぽい)。あと、笑い・おもしろの感じも同様(やろうとすると気持ち悪くなっちゃう、そもそも無理)。
洗練か混沌かの2択ならやっぱり混沌の人間だろうな。線はシンプルに色数は少なく、その点でいえばなんとなくまとまってるってところがファッションに通ずるかもしれない。なんだかんだ「盛る」よりは「削ぐ」ほうが好きではある。

・結局ないものは出せない、だったらあるものをどう出すかっていうことなんだが、そこをどうやって見つめていくか。

・手書き文字は私にとって絵のようなものなのかもしれない。不定期で「好きな感じの文字を書きたい〜」と思うのがなぜなのか、初めてわかった気がする。

・自分が好きだと思える字を書きたい、好きだと思える絵を描きたい。そのためにどうするかと思うとシンプルな話だ。技術はあるに越したことはないが(やりたいことをやりたいように表現できる選択肢が増える)、「世の中的にうまい」は私にはそんなに重要じゃないのかも。

・わかっていたからこそ最初の「決めごと」だったにせよ、ギリギリがすぎるのでは……続けたいならもうちょい健康的にやれる方法をとろうな。
「計画的に完成させる」については今回はクリアとする。11月もまあまあ闇の中にいたので「比較しない」「卑下しない」も明確に設定しておいてよかった。でなければ羞恥とか嫌悪とかで闇と一体化してもどってこれなかったかもしれない。他人と比較しない=「自分とのたたかい」にしがちだけどたたかわなくてよくて、その点あらかじめ「向き合う」イメージができていたのは効果的だったし、今なら受けとめられるって判断も間違っていなかったなと思う。自分のことに集中、それなりにうまくできたのではないか。

・今回イラスト部分としてはほんのすこしだったけど、今の自分のなかで「描く」がどの位置にあるのか理解が進んだ。やめなくていいし、ストイックにやり続けなくていいし、やりたければやったらいい。もうしばらくぼんやりさせといてもいいってことがわかった。【屈強な絵描き】をまた呼び出すことがあってもいい。よかった。

・・・

けっこう長くなっちゃった。
見守ってくれた人、ありがとう。

またなんかできたらどこかに載せるかもなので、見たり見なかったり引き続きよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!