「最近暑すぎ!」@丁寧丁寧丁寧
なんとも夏というのは可愛げのない季節です。なんといっても暑苦しい。私はとても汗っかきなので、昼夜ぶっ通しで身体の穴という穴から汗がだらだらに垂れます。体内の水分はなくなるし、頭は働かなくなるし、気がついたら水筒に入れてあったはずのお茶はなくなっています。
稽古中はスタジオを閉め切るためほぼ密閉状態になるのですが、ただでさえ暑いというのに換気ができないとあってはもうどうしようもないです。蒸し焼きという言葉がこれほど似合う場面はそうありません。そんな環境では覚えたはずのセリフはどっかに行ってしまうし、べたついたシャツも普段より何だか重くなって動きづらくて仕方なく、自分の身体全体が湿っていて単純に気持ちが悪いです。
春は桜を、秋は紅葉を、冬はきれいな雪を楽しませてくれます。夏もほかの季節を見習って媚びることを覚えるべきではないかと思います。
古来より映画や漫画、小説や演劇などの様々な創作物は特定の季節を舞台にすることが多々あります。色恋沙汰からコミカルな群像劇、ついには季節とは関係ないように思えるSFまでジャンルレスに作品がつくられてきました。
ですがそれらの素晴らしい作品も、昨今の温暖化による猛烈な暑さのせいで高い集中をもって鑑賞されることはあまりありません。しっかり見ようにも目を開けば汗が入ってくるし、暑さと湿気で息が苦しくなってきます。何かを鑑賞するには最悪の環境ですが、そんな過酷な環境に耐えうる作品があるとすれば、恋愛要素を含みながらもコメディーが軸としてあり、その上で綿密な伏線が張られたSF作品しかないでしょう。
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