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中小企業・小規模事業者の業況(中小企業白書2021年度版より)
本日は、「第1部 令和2年度(2020 年度)の中小企業の動向」の続きです。
本日は、コロナ禍を踏まえた、中小企業の業況についてです。
以下、「中小企業白書2021年度版」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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第2節 中小企業・小規模事業者の現状
本節では、中小企業・小規模事業者に焦点を当て、業況、収益、投資、資金繰り、倒産状況などといった中小企業・小規模事業者の動向や中小企業・小規模事業者を取り巻く状況について確認していく。
1.業況
始めに、(株)東京商工リサーチ「第 14 回新型コロナウイルスに関するアンケート調査」を用いて、感染症による中小企業の企業活動への影響について確認したものが第 1-1-11 図である。
これを見ると、感染症の流行により多くの中小企業が影響を受けていることが分かる。
続いて、中小企業の業況について、中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」(以下、「景況調査」という。)の業況判断 DI の推移を確認する(第 1-1-12 図)。
中小企業の業況は、リーマン・ショック後に大きく落ち込み、その後は東日本大震災や 2014 年4月の消費税率引上げの影響によりところどころで落ち込みはあるものの、総じて緩やかな回復基調で推移してきた。2019 年に入ると、米中貿易摩擦の影響による外需の落ち込みや、2019 年 10 月の消費税率引上げに伴う一定程度の駆け込み需要の反動減などの影響もある中で、業況判断 DI は低下傾向に転じた。2020年前半の動きを見ると、感染症流行による経済社会活動の停滞により、業況判断 DI は急速に低下し、第2四半期にリーマン・ショック時を超える大幅な低下となった。その後は2期連続で上昇したものの、2021 年第1四半期は再び低下した。
この業況判断 DI を地域別に見たものが第 1-1-13 図である。
これを見ると、いずれの地域においても、2020 年第2四半期に業況判断 DI は急速に低下し、その後回復傾向で推移したが、2021 年第1四半期は再び低下した。
続いて、業種別に業況判断 DI を確認すると、建設業を除き、2020 年第2四半期はリーマン・ショック時を下回る水準となり、その後はいずれの業種においても回復傾向で推移したが、2021 年第1四半期は卸売業、小売業、サービス業で業況判断 DI が低下した(第 1-1-14 図)。
また、2020 年第2四半期に最も大きく低下したサービス業について、更に詳細な業種別の動きを確認すると、宿泊業、飲食業で特に大きく低下したことが見て取れる(第 1-1-15 図)。
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2021年3月時点の調査でコロナ禍で7割以上の企業が影響を受けている、という回答です。
伍魚福でも、交通観光売店での売上が半分以下に落ち込んでいます。
ただ、販売チャネル、お得意先が分散しているため、他の部分でなんとかカバーできています。
ただ、先ほどの設問でいうと「影響を受けている」といえますね。
前の期と比べて業況がどうなったかを示す業況判断DIは、2020年第3四半期に一旦回復傾向となりましたが、2021年第1四半期は卸売業、小売業、サービス業で低下に転じました。
我々の体感とも一致します。
GWはステイホームで、私も協力したいと思います。
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