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IT 投資額と雇用環境に関する国際比較(中小企業白書2021年度版より)
本日から、「第2部 危機を乗り越える力」「第2章 事業継続力と競争力を高めるデジタル化」です。
「第1節 我が国におけるデジタル化の動向」より、今回は「IT 投資額と雇用環境に関する国際比較」について紹介します。
以下、「中小企業白書2021年度版」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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IT 投資額と雇用環境に関する国際比較
本コラムでは、IT投資額及び雇用環境に関する国際比較について紹介する。
コラム2-2-2①図は、各国のICT投資額(注)の推移を比較したものである。
(注)IT投資額と同義
これを見ると、我が国のICT投資額は、1999年比で諸外国と比べて、低い水準で横ばいとなっていることが分かる。
コラム2-2-2②図及びコラム2-2-2③図は、長時間労働者の比率と勤続年数別の雇用者の割合を国際比較したものである。
我が国は諸外国に比べて長時間労働者の比率が高く、また、勤続年数10年以上の雇用者が比較的多くなっていることが確認される。諸外国に比べて日本企業は、社員の長時間労働及び雇用者の高い定着率により、属人的なノウハウや経験が蓄積された従業員が多く存在し、デジタル化による標準化のニーズがこれまで少なかったのではないかと示唆される。
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1999年以降、約20年間で日本の年間IT投資額は1.25倍となっています。
これに対して、フランスが2.85倍、アメリカが1.9倍、イタリアで1.68倍と諸外国では日本を上回る増加率となっています。
元々の投資額がどうだったかの表示がありませんのでこれだけでは高いのか低いのかよくわかりません。
IT投資と生産性の関連がないという分析もありましたが、投資をすれば良いというものでもありません。
白書では、IT投資額の伸びが低い理由を、勤続年数の長さや、長時間労働などによるのではないかと分析していますが、どうなんでしょうか。
最近は安価なクラウドサービスなども出現していますので、単純に金額だけでは測りにくいですね。
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