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新型コロナウイルス感染症で特に大きな影響を受けた人々・活動への対応 女性④(令和3年版 厚生労働白書より)

本日は、「第1部 新型コロナウイルス感染症と社会保障」の「第1章 新型コロナウイルス感染症が国民生活に与えた影響と対応」、「第2節 特に大きな影響を受けた人々・活動への対応」より「3 女性」の続きを紹介します。
以下、「令和3年版 厚生労働白書」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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3 女性
(4)女性の心の不調と自殺動向
(新型コロナウイルス感染症の影響下において深刻化した様々な要因が女性の自殺の増加に影響を与えている可能性がある)

これまで見てきたように、新型コロナ感染拡大の影響は、就労と家庭生活の両面で女性に集中的に負荷がかかることとなり、その結果、女性の精神面にも大きな影響を及ぼしていることがうかがえる。
例えば、新型コロナウイルス感染症に関する心の健康相談について、都道府県・指定都市の精神保健福祉センターが電話相談を受けた件数を見ると、いずれの月も女性の相談件数の方が男性の倍近くとなっている(図表1-2-2-4)。

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自殺者の動向を見ても、2020(令和2)年7月以降、女性の増加が顕著となっている。警察庁「自殺統計」によれば、女性自殺者の原因・動機について、2019(令和元)年と2020年を比較すると、健康問題が大幅に増加しているほか、家庭問題や勤務問題などが増加している(図表1-2-3-11)。

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さらに、一般社団法人いのち支える自殺対策推進センターの分析*17では、「同居人のいる女性」と「無職の女性」の自殺が自殺率を押し上げており、こうした女性の自殺の背景として、経済生活問題、DV被害、育児の悩みなど自殺の要因となりかねない様々な問題が新型コロナウイルス感染症の影響下において深刻化し、自殺者数の増加に影響を与えている可能性等が指摘されている(図表1-2-3-12)。
*17 「コロナ禍における自殺の動向に関する分析について」(中間報告)(2020年10月21日公表)一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター

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こうした女性の心の不調が課題となる中で、女性を取り巻く様々な問題を支援するため、ひとり親世帯臨時特別給付金などの経済的支援、ハローワークにおける非正規雇用労働者等に対する相談支援体制の強化などの就労支援、DV等に関する新たな相談窓口の開設などが行われているが、そもそも対象者がこれらの情報にアクセスできていないとの指摘もあることから、厚生労働副大臣をチームリーダーとする「コロナ禍の雇用・女性支援プロジェクトチーム~もっとあなたを支えたい~」を開催し、困難な問題を抱える方々に必要な支援が十分に行き渡るよう議論が行われている。
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2020年7月以降、女性の自殺者が増えています。
コロナ禍による生活環境の変化が原因と思われますが、こころの問題について全て明らかにすることは困難です。
推測されているのは、経済的な問題、育児、DVなどですが、問題を抱える方に必要な支援が行き渡るようにするにはどうすれば良いのか、国としても議論を進めているそうです。

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