新型コロナウイルス感染症による子どもの心の健康への影響(令和3年版 厚生労働白書より)
本日は、「第1部 新型コロナウイルス感染症と社会保障」の「第1章 新型コロナウイルス感染症が国民生活に与えた影響と対応」、「第2節 特に大きな影響を受けた人々・活動への対応」より「4 子ども」コラム「新型コロナウイルス感染症による子どもの心の健康への影響」を紹介します。
以下、「令和3年版 厚生労働白書」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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新型コロナウイルス感染症による子どもの心の健康への影響
国立研究開発法人国立成育医療研究センターが実施している【コロナ×こどもアンケート】は、小学1年生から高校3年生(相当)の子どもと、0歳から高校3年生(相当)の保護者を対象とし、新型コロナウイルス感染症の影響下における子どもと保護者の生活と健康の現状を明らかにすること、問題の早期発見や予防・対策に役立てることを目的とする調査である。
それぞれの回答からは、2020(令和2)年4~5月の緊急事態宣言下における生活の劇的な変化が子どもや保護者に様々な影響をもたらしていること、そしてその後、長期間にわたり、多くの子どもや保護者に継続して強いストレスがかかっている実態が明らかになっている。
例えば、ストレス反応・症状について尋ねると(下記グラフ参照)、「最近集中できない」「なかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めたりする」「すぐにイライラする」という回答は、どの年代も4~5月の緊急事態宣言下の方が高くなっている。一方、「コロナのことを考えるといやな気持ちになる」は、どの年代でも3割以上が選択しているが、小学校1~3年生と高校生ではほぼ横ばい、小学校4~6年生と中学生では同年9~10月の方が高くなっており、状況の改善が見られていない。
長期間に及ぶストレス負荷は、心の健康に重大な影響をもたらしている。うつ症状の重重大な影響をもたらしている。うつ症状の重症度を測る質問項目への回答からは、小学校4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に、中等度以上のうつ症状があったほか、自傷行為や自殺・自傷念慮を抱える子どもも少なからずおり、子どもが発するSOSをいち早く察知し、心のケアを行っていく必要がある。
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「小学校 4~6 年生の 15%、中学生の 24%、高校生 の 30%に、中等度以上のうつ症状があった」というのは衝撃的な数字です。
我が家にも高校生の息子がおりますが、どうだったんでしょうか。
家族や周囲の方が継続して観察しながらより良い方向になるようフォローしていかねばなりませんね。