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なぜ起業場所にフィリピンを選んだのか?

はじめに:フィリピン起業の原点

こんにちは。山崎です。
日本とフィリピンでシステム開発をしている株式会社YNSで代表をしております。

しばらく記事を書けていませんでしたが、改めて記載していこうと思い、
初心に戻って創業の経緯から書いてみたいと思います。
自己紹介も含めた似たような記事は以下にあります。



経緯をご紹介する前に、現状を簡単に記載しておきます。

・2014年にフィリピン法人を起業し、今年で10年経過
・フィリピン法人は70~80名規模(マニラの独立系日系開発会社としては最大規模)
・日本法人は正社員が20名超

日本法人とフィリピン法人とで厳密は別会社ですが、ここではフィリピン法人の創業の経緯として記載します。
また、日本法人創業から5年後にフィリピン法人を設立していますが、その間は一人会社でかつセミリタイアしていたためです。
 

なぜフィリピンを選んだのか

一言でいえばITビジネスを運営する中で機会の平準化をしたく、会社経営をしています。

また、自身は当社の起業以前から経営のポジションで仕事をしていたのもあり、どこで何時間仕事するということより価値をアウトプットすることが重要と考えていたこともあり、
コロナ禍でリモートワークが定着する以前からリモートワークのような事もやっていました。

自身がリモートで仕事をすることもあれは、海外人材を活用した仕事もしていたため、日本だけでやるのではなくこれから発展しそうなアジア、地理的に東南アジアの中心にあり、
英語も使えて人口も増えていくフィリピンでやることを決めました。
 
また、フィリピンで目の当たりにした貧富の格差や、連鎖する貧困、優秀なIT人材が活躍できる場所が少ないという現実が、法人設立を後押ししました。
 

日本法人との機能の違い

当社の日本法人では主に営業と、システム開発の上流工程やマネジメントを担い、フィリピン法人で詳細設計~開発、テストを行っています。
(テストは日本と協働)

その間をつなぐためにブリッジSEがいますが、当社の場合、多くは日本人が担当しています。
ブリッジSEの役割は、日本人PMとフィリピン人の開発者との間を取り持つコミュニケーターで、必須スキルが英語です。
そこにITスキルを足していき、PMやSEの補佐をできるようになったり、PMやSEができる人がブリッジSEを担当する事もあります。

ブリッジSEには言語能力、ITスキルだけでなく、欲張っていけばメンバー管理、スケジュール管理、顧客との交渉力も必要になり、
非常に可能性があるポジションですが、弊社のブリッジSEは未経験でここのポジションを始めた人も多くいます。

結果的に、時間はかかりますが総合的にスキルを得る可能性があるポジションだと思っています。
 

がんばれば報われる場所を提供したい

一方フィリピン法人の従業員は、ほとんど開発者として採用しています。

エンジニアは全員正社員として雇用していますが、フィリピンではITエンジニアの給与はほかの業界と比べて高く、人気です。
フィリピンでは全労働者に対する正社員の比率は低く、3割程度という統計データがありました。それ以外でフリーランス以外の人は多くが最低賃金で仕事していると思います。

フィリピンのIT産業は徐々に成長していますが、10年前はまだまだ発展途上、黎明期ともいえる状況でした。
このフィリピンIT業界で雇用を作り、誰もがフェアに活躍できる場所を用意することで社会に貢献していきたいという思いは、10年経った今も変わらずあります。

この10年で組織をスケールさせる実績を作りつつ、小さなことですがフィリピンの子どもたちへの支援も行ってきました。

おわりに

本日は主にフィリピン法人創業の経緯をご紹介しました。
次回記事では、10年間でフィリピンという国がどのように変化してきたのかについて記載したいと思います。


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Manabu Yamazaki
フィリピン開発拠点の立ち上げやマネージメントや主に日本でのBizDevなど。