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コーラも牛乳も!瓶がおいしく感じる理由とは?
五感を刺激する体験価値
紙パックの乳製品はその利便性から市場に受け入れられ、欠かせない存在となっていますが、コーラがペットボトルより瓶がおいしいと言われる様に、瓶入り乳製品も根強い人気があります。その人気を紐解くうえでポイントとなるのが、瓶入り乳製品の五感を刺激する体験価値にあります。
瓶牛乳の五感を刺激する体験価値とは
まず、瓶容器のシルエットから感じる懐かしい過去の思い出や、思い出がたとえなかったとしても漂う昭和レトロ。瓶と瓶がぶつかる音も、早朝の牛乳配達を思い出させる懐かしい要素なのかもしれません。そんな瓶を手に持ち感じるのは、ひんやりとした感覚。そして瓶にかぶせられた透明ポリエチレン製のフードを外し、紙製の栓を取ります。慣れた方は爪で紙栓の淵をめくり、めくった淵をつまみ、栓を取るのですが、これまで飲んだことのない人には指南の技。専用の栓抜きもあるため、それで栓を開けます。栓を開けた際には、独特な優しい音がします。そして同時に漂うのは、芳醇な香り。紙栓と乳製品との間にはスペースがあるため、そのスペースに香りが凝縮します。一連の過程を経て味わう一杯。瓶のひんやり感が唇に伝わり、その後混じり気のない至高の味わいを楽しめます。
山村乳業は昔ながらの分厚い瓶を採用
各社が軽量化された改良瓶を使う中、山村乳業の瓶容器は重厚感のある昔ながらの瓶を採用しています。瓶底眼鏡という言葉があるように、分厚い瓶底・飲み口が特徴です。よって、その当時を知る方からは「懐かしい」とおっしゃっていただいたり、若年層の方々からは「レトロ」「エモい」「かわいい」という言葉とともに購入した商品をSNSでご投稿をいただいています。今の若年層にとって瓶入り乳製品は、おしゃれな存在なのかもしれません。
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