ボトムアップの組織にしたい!と思ったときの手順|株式会社フォーバル東北支店
☝こんな企業にお勧めの記事です
☑トップダウンの組織をボトムアップに変えたい
☑ボトムアップを目指しているがメンバーから提案が出てこない
☑将来自走する組織作りをしたい
こんにちは!株式会社フォーバル東北支店の山本裕介です。『コンサルタントが不要な会社を増やす』を目標に、経営コンサルタントとして活動をしています!経営者・管理職だけでなく、コンサルタントの皆様にとってもプラスになる情報を発信していきます。
1.ボトムアップにするとはどういうことか
本屋さん(Amazonで検索ばかりだとトレンドがわからないときがあるので・・・)に行くと『ティール組織』だとか『ボトムアップ』だとかいわゆる自走する組織作りのようなものが並んでいるのが目につくかと思います。
と言っても、その時気になっている課題に対応するテーマが目立って見えるだけで以前から並んでいたのだと思いますが・・・
おそらく、ここ最近似たような相談を頂くことが重なっているからこそこの課題に興味があったのだろうなと思っています。
・社員が自走しない
・メンバーから提案や意見が上がってこない
・常にトップダウンでないと物事が進まない
リーダーや経営者からするとこのような課題感は非常に強いのかもしれません。もちろん、組織の段階によってこれらのことが必要とされるかどうかは変わりますのですべての組織・チームに必要だというつもりはありません。
また、自走とか、ボトムアップみたいなものは組織の能力というよりも文化や風土と言った方が正しいように私は感じています。つまり、元々も問題としていたトップダウンも風土なんですよね。
何を言いたいかというと、経営者やリーダーが『トップダウンからボトムアップにしたいんだ!』と言ったところで明日から変わるようなものではないということです。文化や風土、ひょっとしたら習慣を変えるという話なのです。
夜更かしさんが朝方の生活に変えるのだって容易ではないですよね?マネージャーを10年もやっていた人が管理職を降りてメンバーとしてすぐに支えられるかってのも、なかなか難儀でしょう。
人は習慣化された行動や思考を簡単に違うものに変えることはできないのだと思います。ただ、簡単ではないというだけで変えられるとも思っています。
2.一足飛びで変えようとしないこと
私がコンサルタントとして活動する上で色んなことを学習するのですが、とても印象的な言葉があります。
人は変わりたくないのではなく、他人に変えられたくない、自分で変わりたいのである。
そうだと思います。
仮に、『変わる』の部分を『成長する』に変えても違和感は覚えないかと思います。
リーダーや経営者の方はこの言葉をぜひ心の片隅にとどめておいてほしいと思います。こういうことを前提に思いながら色んな仕掛けをしてみましょう。
『自分で変わった(成長した)!』と感じられるように仕掛けるのです。
そう感じられるようにするには、パワーオペレーションではなく、でも若干背中を押しながら徐々に、段階的に理想のところまで引き上げてあげるイメージで、でも最後は自分で一歩を踏み出させてあげるような。
一気に押し上げようとすると結局それは『やらされ』と感じられ、トップダウンで進めていることになってしまうのです。
3.手順はちょっとずつ、段階を踏んで
回りくどくする必要はありませんので、トップダウンの組織文化をボトムアップに変える大まかな手順はこんな感じです。
この図にあるように、トップダウンの組織は『完全指令型プロジェクト』を実施していることが多いと思います。そこからボトムアップにしたいがため手にいきなり『自主走行』を目指さないことが重要です。
もちろん、組織の状況、メンバーの状況によりいきなり自主走行を目指してもよいのですが、せめて『挙手型プロジェクト』に挑戦をしてみることをお勧めします。
トップダウンでずっと来た組織は社員もトップダウンで動くことが習慣化されています。なのでいきなり公募制にしても手が挙がりにくい面があります。しかし、トップが理念やビジョン等を浸透させ始めたタイミングであれば感度の高いメンバーが手を上げてくれるはずです。
しかし、その挙手制をするならばそれ以外の要素の人を混ぜないことが重要です。混ぜた瞬間にそのプロジェクトは崩れるような感覚に陥ります。
いきなり挙手型がハードル高い場合は、2番目の『任命型プロジェクト』から始めることをお勧めします。
それぞれのタイプについてはまた書きたいときに投稿します!
4.まとめ
いずれにしても経営者やリーダーが社員の働く環境を良くしたい!という思いから組織文化を変える課題に挑戦することになるわけなので、私としては大いに応援したい!と思っています。
自主走行型の組織文化を作ることができればリーダーは常に未来を見せ、方向性を提示することをし続けることが役割になります。また働く環境をどんどん整えていくとスピード感も増していくでしょう。
組織文化を考える段階になったときにこの記事を思い出していただけると幸いです。
外部リンク
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