【大津あやか不正使用4150万円 説明不十分、刑事告訴?みんつく党債権者集会】
破産手続き中の「みんなでつくる党」(旧政治家女子48党)の大津あやか党首(31歳)が第2回債権者集会に出席した。
だが、その姿勢は、党首・債務者としての説明責任を果たすものではなく、債権者の不信感をさらに増幅させるものだった。
〈この政党は約11億円の負債を抱えており、今年3月に債権者の申し立てにより破産手続きが開始された。7月の第1回債権者集会で、2023年11月から2024年3月までに約1億1880万円が大津氏側から支出されていたことが明らかになった。特に、政党プロモーション・広報の業務委託費として4150万円、大津氏が代表を務める「おおつあやか後援会」への寄付として2000万円が含まれており、破産管財人はこれらの返金を求めている。〉
11億円もの負債、政治資金の不正使用疑惑、親族への不透明な資金流用、刑事告発とこの政党とその党首には一体何が起きているのかまとめる。
〈説明責任を果たさない党首〉
みんなでつくる党は、約11億円の負債を抱えて今年3月に破産手続きが開始された。しかし、大津氏は第1回債権者集会を欠席し、理由として「健康上の懸念」を挙げた。この対応により、党首としての責任感の欠如が指摘されていたが、第2回債権者集会でも大津氏の説明は曖昧で、「ゴニョゴニョ」とした発言が目立った。債権者からは「ふざけるな」という怒号が飛び交い、説明責任を放棄した態度に非難が集中した。
〈党の政治資金流用の疑惑〉
破産手続きにおいて明らかになったのは、大津氏による党資金の不透明な運用である。主な疑惑は以下の通りだ。
不正使用疑惑:4,150万円(選挙プロモーション?)
おおつあやか後援会への流出:2,000万円
父親の弁護士費用として支出:500万円
破産決定後に引き出された資金:300万円(窃盗や横領の可能性あり)
とくに、破産決定後に引き出された300万円については、午後6時という引き落とし時間の異常さから、意図的な犯罪行為の疑いが強い。また、党の運営とは無関係な親族への送金は、党首としての倫理観を欠いた行為であり、債権者に対する重大な背信行為と言えるだろう。
〈法的トラブルが相次ぐ党首〉
大津氏は、党の資金運用に関連して多くの訴訟を抱えている。立花孝志氏は、大津氏とその後援会を相手に以下の返還請求を提起している。
大津後援会への送金2,000万円の返還請求
大津氏個人の不正利用4,150万円の返還請求
さらに、つばさの党から借りた弁護士費用100万円を収支報告書に虚偽記載した件で、11月19日、刑事告発された。
本件は特捜案件となる話もあり、またこれらの法的トラブルは、大津氏個人の法令遵守意識の欠如を象徴している。
これらは最高裁判断が下されるタイミングでの実刑の可能性がささやかれている。
〈債権者の怒りと失望〉
債権者集会における大津氏の対応は、誠意ある説明とは程遠いものだった。「またも曖昧な態度で時間を浪費した」と債権者たちは嘆く。返金要請を受けてもなお具体的な回答を示さない姿勢は、党首としての責任を完全に放棄した態度と見なされても仕方がない。
大津綾香氏とみんなでつくる党が抱える問題は、もはや修復不可能な段階にある。
不透明な資金流用、法的トラブルの多発、そして説明責任の放棄。
この問題は、単なる一政党の破産問題に留まらない。政党として政治家としての国民の信用を失わせる致命的な行為だ。これらの問題が重なり、党の存在意義そのものが問われている。政治資金を私物化するような行為は、国民の信頼を大きく損なうものであり、この党の再起は極めて難しいだろう。
芸能ライター山本武彦