14光の悲劇は「七光り」なら起きなかったのか……?
言わずと知れた、松田聖子・神田正輝の子どもである神田沙也加さんが亡くなってから、まもなく三回忌。
彼女が命を落とした理由について下世話に詮索する気はまったくもってないのですが、一方で生前の輝きをいまでもYouTubeで楽しむことができ、いつまでも生々しく思い出せてしまうのは、ある意味で芸能人という人種の宿命というべきかもしれません。
そして、在りし日をまるで現在のように味わうことができることは、ファンにとって喜びの瞬間であり、喪失感の穴埋めになるのでしょう。相変わらず彼女が歌い踊る動画の再生数は伸びているよう。
個人的には、彼女のキャリアとしては晩年に示したといえるキャラソンのパフォーマンスから、しみじみ「歌える声優」としての能力を感じる人でした。
松田聖子の娘として、歴史的・圧倒的アイドルになることを求められたことが、ある種の重荷だったのだとすれば、「神田正輝の娘が声優として活躍している」という七光りだけであったほうが幸せになれたのかも、と思ってみたり。
もっとも、松田聖子のDNAを持っているからこその才能や魅力もあるので、まったくもってナンセンスな仮定なのではありますが。
合掌……。