6速MTを選ぶ若人が少なくない…らしい
「MT」というアルファベットから、なにが最初に思い浮かぶかは、その人の属性によって変わってくるのでしょうけど、クルマ好きや自動車業界人であればマニュアルトランスミッションを思い浮かべる方が多数派では?
とはいえ、自動車免許の保有率は下がっている傾向にある上、免許を取得する人も7割以上がAT限定免許というのがトレンド。つまりMTを運転できる人は減っていく一方にあるわけです。
そうした状況を考えると、ホンダがシビックのマイナーチェンジにおいて6速MT専用グレード「RS」を設定してきたのは、数字だけでいうと暴挙にも思えますし、クラッチペダルを操作することにこだわる中高年ドライバー向けの商品企画と思う向きも多いかもしれません。
しかしながら、驚くことにホンダの発表によると新しいシビックRSは20代の若いドライバーを中心に選ばれているというのです。といっても、シビックRSの初期受注は2000台程度の規模感ですから、令和の時代にMTを選びたいと思う少数派に刺さる、ニッチな商品企画が”いいスタートを切った”という話といえるかもしれませんが…。
ところで、MTの魅力は? といったコラムなどでは「(右ハンドル車の場合)左手でシフト操作をして、自分で変速ギアのポジションを選べること」と記されることもありますが、免許制度的にATとMTを分けているのはクラッチ操作の有無。もし左足でクラッチペダルを操作する必要がないけれど、MTのようにシフトチェンジをしないといけないクルマがあったとしたら、じつはAT限定免許で運転することができるのでした。
そういう意味ではMTを運転する魅力や必要なスキルというのは左足によるクラッチ操作にあるのかもしれません。
ちなみに、トップに貼った画像は過去の撮影データを収納しているHDDを徘徊して掘り出してきた一枚。見ての通り、6速MTのシフト周りをクローズアップしたものですが、どのメーカーの、どんなクルマでしょうか。おわかりになったらコメントで回答くださいますよう、お願い申し上げます。