新型電気気動車DEC700に乗る
JR西日本の新型電気式気動車DEC700が管内で初の営業運転を行っています。日曜日にようやく乗りに行きました。
DEC700はディーゼルエンジンと発電機で発電した電力でモーターを駆動して走る新型電気式気動車です。2021年に導入され、これまでは試験走行のみでした。私も芸備線を試運転しているところを見たことがあります。現在行われている「森の芸術祭 晴れの国・岡山」に合わせて、姫新線(津山駅〜新見駅)の列車が増発され、DEC700を使った「快速 ハレのモリ」が9/28(土)〜11/24(日)の土日祝に各日1往復、バッテリーを搭載したハイブリッド方式で運転されています。
広島から列車を乗り継いで岡山県の新見駅へ。今回はtabiwaの岡山ワイドパスを使いました。途中、伯備線の備中高梁から特急やくもに乗りました。特急券のみチケットレスで購入したところ、通常の特急券は1490円ですが、チケットレスは500円でした。安いし、待たずに買えるのも助かります。
新見駅で下車。駅前にある新見市観光案内所には、鉄道写真が多数展示されており、鉄道グッズも色々販売されています。私はDEC700クリアファイルを買いました。
駅に戻ると既にDEC700が入線しており、さっそく写真を撮るなどして乗り込みました。
車内には、JR運転士や職員の方々による展示がありました。運転士目線で見た姫新線のマニアックな見どころや、中国勝山駅から倉吉線山守駅の間で計画されていた未成線・南勝線の歴史が紹介されていました。定員は90名、座席数は2席と1席の列があり25席。トイレはウナギの寝床のような細長い空間でした。
新見駅を15:48定刻に出発。ホームでJRの職員さんらが横断幕を掲げ、手旗を振って見送ってくださいました。
走り始めてしばらくの間はディーゼルの音が響きその振動も伝わって来ていましたが、しばらくすると静かになって床面はシーンとして、車輪がレールの継ぎ目を通るガタンゴトンという音だけが聞こえました。電気自動車から聞こえるようなキーンという高音もなく、時折ディーゼルが作動するとき以外はほぼ静かで227系などの新しい電車のような乗り心地でした。
調整のためかいくつかの駅で1〜2分くらいの短時間の停車がありました。途中、中国勝山駅では普通列車との行き違いがありました。終点の津山駅には17:36に到着。
車庫に回送されるときに初めて走行音を外から聞きました。最初の立ち上がりの音ははちょっと聞いただけで「DEC700では?」とわかるような独特な重低音でした。いい経験でした。