凡人が出版して最低限の実績を残す方法
1. 僕が考える出版のメリット
2. 出版のきっかけを何とかして作る
3. 第1作目が勝負ではあるが、挽回もできる
4. 原稿の書き方と出版社とのつきあい方
5. ずっと出版できるようになるためには
6. 新しい時代の出版のあり方
1. 僕が考える出版のメリット
僕はこれまで、間違っていなければ22作の本を執筆して、それを出版社に販売してもらってきました。発行部数は累計で50万部以上です。はっきり言って、こんなことは露ほども想像していませんでした。20年前には冴えないサラリーマン、15年前にやっと税理士として開業したばかりで、そこからこの状態(多くの出版)は全く想像できませんでした。
出版すること(著者になること)のメリットはいくつかありますが、一般的なものではなく、僕が考えるメリットは次のものになります。僕の出版に関する考え方は、少し他の人とは違うようですが、参考になればと思います。
1つ目は、何と言っても著者の印税が入ることです。印税を目的に本を書いている人は、実は少ないと思います。多くの著者が本業を持っており、その本業の宣伝のために本を書いています。だから本が売れることが本業成功への道であり、印税は付随する収入という感覚です。だから印税を全て広告費に回すことが多いです。
私は本業につなげるという意識はあまりなく、執筆も本業の一つ、つまり収入源の一つだと考えています。だから印税そのものをできれば増やしたい、でも売れなければ仕方ない、という意識でやっています。
2つ目は、文章を書くの力がつくということです。ブログやSNSなどの文章が上手い人、小説家などには全くかないませんが、コツコツ毎日書き続けることで、ある程度まとまった文章を書くことを、あまり苦労せずにできるようになりました。本を書くことは苦しいことだと思っていましたし、多くの知人友人は本を一冊書くことに相当苦労しているようですが、僕はそれほど苦労しているという感覚がありません。もちろん書くのはしんどいのですが、書き始めるとなぜか自然にまとまった文章が書けるようになってきました。それがいい文章かどうかはわかりません。でもある程度の塊の文章があまり苦も無く書けるようになったというのは本当によかったことです。
3つ目は、親が喜んでくれる、ということです。ちょっと本質とずれるかもしれないのですが、本を出すと親を喜ばせることが出来ます。そして親が何冊か買ってくれたりします。僕の場合は20作以上書いているので、親ももう飽きているかもしれませんが、充分喜んでもらうことはできたかと思います。
僕にとってのメリットは、そんなところです。少し拍子抜けの人もいるでしょう。大したメリットではないといわれるかもしれません。しかし、あくまでも僕のメリットであって、一般的にはもっと多大なメリットがあります。
本が売れるとテレビに出演できたりして、そのことでさらに売れることがあったりします。そして有名になり、自分の事業も上手くいく、という人もいます。まあ一番のメリットは、やはり冒頭に書いたように「本業にいい影響がある」ということでしょう。本を書くことで本業を伸ばし、多くの収入を得ている人はたくさんいます。
ほぼ何の取柄もない僕が出来ているように、これを読んでいるような熱心な人は、必ず出版が出来ると思いますし、本もやり方や運次第では売れるでしょう。これを読んで、気楽に出版の道に入っていってほしいですし、少しでも参考になれば嬉しく思います。
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