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SUBARUと大人と子供
東京モビリティーショーに行ってきた。
目指すは息子の大好きなSUBARUのブース。
行ってみるとかなりの人集り。おお。SUBARUってマニアックなブランドかと思いきや意外とみんな好きなのね。
ブース内をフラフラしてるとショーが始まりそうになって音楽が流れ始める。ステージ前はすでにぎゅうぎゅう詰め。大人は後ろでもなんとか見えるけだ小学四年生には見えるわけもない。ちょっとの隙間をオロオロと探しているとSUBARUオフィシャルのおねいさんからお声がかかる。
「お子様と一緒に前で見れますよ」
おお!?できるんですか、そんなこと!?
連れて行かれたところは舞台かぶりつきの特等席。身体の不自由な方や小さいお子様だけが入れるエリア。ガラんとしている。でも後ろには大人たちがひしめき合っている。例えるならちょうどライブ会場の舞台と観客席の間の柵を抑えるスタッフの位置である。なんだか楽して見させていただいている感が満載なのでしゃがまずにはいられないのでした。
ショーのメインは電気自動車とドローン型搭乗機である。
とうとう電気に振り切ったのか、SUBARU。
息子も微妙な反応である。
そもそもなぜ息子がSUBARUが好きなのか。
赤ちゃんの頃から車大好きな息子に4歳くらいの時に聞いたことがある。
「好きな車の会社ってどこ?」
子「SUBARU」
「なんでSUBARUなの?」
子「車が強そう」
WRXのようなイカつい形にリアウィング、そしてあのボボボボという排気音がたまらないのだそうだ。
確かに、その気持ちはわかる気がする。
父の車がノートe-powerを所有しているので私も実家に帰った時によく乗るのだが、あの車はハイブリッドと言いながら、エンジンは発電用に全振りしていて、駆動は全て電気モーターである。走りは滑らかで音も少なくスマホも連動できて確かにこの先の電気自動車は便利な乗り物になるのだと予感をさせてくれる。乗り物というよりは、便利な家電品がまた増えたような感覚に近い。
便利な満足感はあるけど、しかし乗り物としての何かが満たされていない感じがある。
雑に例えるなら、在来電車と蒸気機関車くらいの違いかもしれない。
男の子は山手線のそっけない緑の電車よりも、機関車トーマスにグッときてしまうのだ。
岐阜県にあるSUBARUショップの社長がやっているYoutubeチャンネルがあって、本当にスバルが大好きな人にはズキュンとくる代田社長の熱い投稿をいつも欠かさず見ている。お店の社長なので言えることと言えないことの忖度も踏まえての配信だけど、SUBARU愛にまみれた言葉は時に私の胸に響く。
確かに300馬力出る車のっても、サーキット以外でどこでそんな馬力使うのか?捕まるでしょ?って話なんだけど、300馬力出せる車で優雅な60キロ走行をするのが大人の遊びなんじゃないのかよと思う。
私はバイクも好きなので、じゃあなんでハーレーあんなに売れてんの?っていうところと共通していると思っていて、あんなに振動すごくて燃費悪くて重たくて取り回しが大変なバイクに、新車の車と同じくらいのお金を出しちゃう大人たちが実は沢山いるいるのだ。
だからもっとみんな大人になって、ゴジラに薪割りをさせるくらいの余裕を持った楽しみ方も未来の子供達に残しておいて欲しいと願う。