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地域おこし協力隊の戦い方とは

私の地域おこし協力隊活動時代、近隣の協力隊も含めて「お互いけっこう苦労しますよねー」という話をいくつも聞きました。
協力隊は役場職員ではないのに、その活動は自治体組織として、住民や地域を盛り上げるというそのミッションにどこか矛盾を感じる部分があるからです。
「どの部分が矛盾しているのか」と言われると各ミッションによって違いますが、それでも「ここ!」という部分はある気がするので、この記事があなた独自の「戦い方」を作る材料となれば幸いです。これは協力隊活動をされている方々に向けて書いているので、これから検討している方にはさっぱりわからない内容となります。これからの方はこちら↓をご覧ください。

戦い方① 「仕事として役場職員と仲良くする」


協力隊は活動中、自治体職員とのやり取りが必須となります。活動をするときの移動許可や、活動費の申請、休暇などなど、裏では様々なやり取りが発生します。業務として当然のやりとりではありますが、お互い感情のある人間ですので、なるべくなら印象の良い人と仕事をしたいと思うのもお互い様です。
ここでは「仲良く」と題していますが、大切なのは「良い印象」を持ってもらうことです。そしてそれは仕事として割り切っても良いと思います。
コミュニケーションが苦手な人なら尚更「仕事として」のコミュニケーションであると割り切ってでもやるべきです。あくまでこれはプライベートではなく仕事なのですから。

戦い方②「やりたいことは企画書を作って提出する」

地域によっては年間の活動予定を計画書を書くことが義務付けられているかもしれませんが、ここでの「計画書」はこれからやってみたい企画一つ一つに企画書を作って毎度提出するというもの。
協力隊自身は完全な役場職員という立場ではないものの、「活動」は住民にとって「役場の事業」としてみられる為、活動している協力隊にとってこの部分に矛盾を感じるかもしれませんが、役場の方々にとっては役場の行いとして活動してほしいという想いがあります。
そこで事前に「企画書」をつくり提出することは詳細を伝える上にとても印象が良く、もしも許可できなかったとしても、やりたいことを理解してくれるのでとても良い進め方だと思いました。企画書は課内を回ることが多く、多くの人にやりたいことが伝わります。結果として許可が降りなくても、賛同してくれる職員さんができたりしますのでオススメです。

戦い方③「決まり事を無視しない」

協力隊は各自治体の範疇で活動が行われますので、その自治体ごとに決まり事があります。
よくある話の一つで、「所属の市町村を出るときはその都度、許可申請をしなければならない」というものがあります。協力隊の活動の多くは外を回ることが多いのに、毎回許可が必要となるとイライラするしてしまいますよね。でも、この手続きは理にかなっているんです。
まだ右も左もわからない協力隊はトラブルを起こしてしまう心配が常に役場側にはあります。そして管理している市町村であればトラブルがあっても対応ができますが、外の地域に出てしまうと外部との責任問題に備えていないといけない為、担当課長が事前に知っておく必要があります。管理職の責任として当然だと思います。
しかし、毎回毎回、外出届の手続きでイライラするのは協力隊だけでなく、その起案を毎回毎回、課の中で確認をとっている職員方も同じくイライラしているはずです。毎回毎回、確認とハンコを押す仕事が増えているわけですから。
各自治体の決まり事にはそれなりの今まで培ってきた理由があります。そこを理解しているとそこの地域というものが段々と理解できるのではないでしょうか。良くも悪くも。

戦い方③「伝わる活動を考える」

地域の皆様に理解されない活動はつらいです。
はい。
なぜ当たり前のことを書いているのかというと、協力隊は遠くの地から移住してきた人々なので現地の文化とは別の知識や感覚を持っているので想いが伝わっていないことが多いからです。
そのため、「自分にとっては当たり前なのに」や「こうしたら多くの人に喜んでもらえるのに」というものが、現地では理解されにくいことであってもあまり伝わらず、共感を持ってもらえず、知らず知らずに孤立してしまうパターンをよく聞きますし、私もやってしまっていました。精神的ダメージもなかなかのものです。
但し、
それでも「(理解されなくても)この地域のためだ!」と頑張る方ももちろんいらっしゃいますし、その意気込みは本当に素晴らしいと思います。達成したときの感動は例え難いものとなるはずです。

皆様の活動がよりよいものでありますように。。


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