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クリスチャン ディオール展を観に行く 序章

ゴールデンウィークに仕事をしていた人はきっと期間をずらしてゴールデンウィークの様な休み方をしたくなるのだと思う。
私にはそこまでの欲はなかったけれど、何かパンチのある休み方をしたいと色々模索していた中、どうやらクリスチャン ディオールの展示が東京でやっていて、どうやら予約チケットがさっさ販売終了し終了1ヶ月前でも当日チケットに2、3時間並ばないといけないというとんでもない展示企画になっているとのことだった。
はっきり言ってファッションにそこまでの熱量は無いものの、そこまで人を魅了する美とはなんなのか、とても興味が湧いた。
ひょっとしたらもう二度とない展示かもしれない。過去にももう二度と集まることのないと思われる絵画展示がいくつもあった。

いこう

決断したのである。もちろん妻と息子の3人でいくのである。

予約は意外とすんなりと取れた。
いまインバウンドで福岡県もものすごくアジア系の方々が来訪されている。きっと東京はこんなものではない、とんでもない観光ラッシュなのではと恐怖していたのに案外と拍子抜けしてしまった。
もちろん仕事にも極力支障がない様に、2.5日間の休暇で行く。1日目と3日目午前中は移動だけで終わる。2日目に全力で並び、全力で観てやるのだ。
飛行機はもちろんLCC。宿も朝から並ぶ気満々なので清澄白河の近辺に。全てはクリスチャン様の作品と軌跡とそれに集まる人々の感動ウェーブを浴びるためである。

さぁ、準備万端だ。
万端な準備などないことはわかっている。それをわかって準備することを万端というのだ。

出発前日の夜、やっと荷物を詰め始めた。

つづく

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