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人中短縮術(リップリフト)の傷!!

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
今回ご紹介するのは、『人中短縮術(リップリフト)の傷』です。

本当は、医者の腕さえ良ければ、傷なんて綺麗に治るよと言いたいのですが、実際はそんなことがなくご本人の『回復力』によるところが多いと思っています。所詮医者なんて、『体の回復力をお借りして、治るのをヘルプ』する程度のものです。
とはいえ、『下手な医者が縫ったら、綺麗に治らない!』というのも現実で、医者の腕ももちろん大事です。

傷口を縫う時に非常に気を付けなければいけないポイントがあります。一つめは、傷口の皮膚と皮膚を段差なく寄せるということです。そんなの当たり前!と思われるかもですが、ほんの狂いも無くというのがミソです。そのために超拡大なルーペを付けて手術します。
二つ目には、しっかりと縫いすぎないということです。???と思われた方もいると思いますが、あまりしっかり(きつく)縫うと血流が悪くなって傷が綺麗に治りません。この糸の締め具合は、職人技です。
皮膚の中でも縫い合わせ(真皮縫合)をして、傷の安定が保たれるようにするのですが、ぎゅうぎゅうになっていないことが重要です。

この真皮縫合が終了した状態を見せますね。

分かります?皮膚が優しく扱われたことが。
分かるわけないですよね。見ただけだと。(笑)
術後3か月経過した状態を見せします。

まずまず綺麗に治っていると思います。この傷が気になれば、フラクショナルレーザーを私が照射します。この私がというのが大事です。絶妙な出力で、きちんと照射したいからなのです。
担当医として、最後まで自分でやりたいですね(職人気質)。

人中短縮術(リップリフト)は、傷が見える手術なので、非常に気を遣いますが、経過は様々です。患者さんも担当医選びは慎重にやって欲しいと思います。


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