小鼻縮小術のデザインには、時間がかかる??
まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。今回ご紹介するのは、小鼻縮小術のデザインです。
小鼻のデザインが大事って?そんなの何回も聞いたし、カウセに行ったら、他の医者も言ってたし。今時常識でしょ。と思ったあなた、その通りですが、本当にその通りにやっている医者は、あまりいませんよ。
よく考えて見て下さい。膨大な広告費を使って折角来た患者さんを、時間がないからという理由で帰してしまったら、どうだと思います??そう、売り上げ的には膨大な損になってしまいますよね。せっかく来た患者さんを全てオペって、お金に換える!!なんて真剣に考えている美容外科医は、少なくないです。この考え方をしている医者は、医者を辞めて、他のビジネスに行った方が良いですね。
相手にしているのは、人間で、しかも失敗したら、その人の人生にも大きな影響が出てしまう。そんな当たり前のことを考えられないなら、医者はやってはいけないと思います。とはいえ、経営的な問題もありますので、現実的には、『精一杯の実力で頑張って最大限の結果を出す』ということに注力しながら、なるべく広告費を抑えるというのが正当なのではないかと思っています。
私のクリニックでは、有料広告というものをやっていません。スタッフや私が作る動画やブログ等を情報発信源にしています。そのため、患者さんを集めるのにお金がかかっていませんので、私が担当しない方がご本人のイメージに合いそうだと判断した場合は、お断りすることも少なくありません。
前置きが多くなってしまってすみません。お金、お金という感じを他院から感じることも少なくないので、つい愚痴りました。
さて、小鼻のデザインですが、人間の左右差は必ずあって、特に小鼻は全員に有ると言っても良いのではないかと思います。私も来年還暦という経験年数になってしまいましたが、未だにデザインには悩み、時間がかかります。
左右で小鼻の立ち上がり方が違うので、この点を考慮して線を書いています。上側の線の傾き角も左右で変えています。正面からの状態も見せますね。
左右で位置が違うのが、分かりますか?これ、線を決めるのに何回か書き直しています。
また、手術中には切り込んだ際に少し組織を引っ張ったりして、自分のデザインが間違ってないかを確認しながら進めていきます。
これだけ丁寧にやらないと良い結果は出ないと思っています。
1日10件オペします!なんて自慢気に話す医者は信用ならないと思います。一杯やれば疲れますし、その分適当になる可能性が高くなります。バーゲン会場のような雰囲気の中で、良い結果が出る訳ないですよね。
カウンセリングに行くと、クリニックの込み方とかバタバタ感とかが分かると思います。アメリカに行った時に有名なドクターほど、のんびりと仕事していて、私もそれを理想としています。
いずれにしても、症例、雰囲気等々諸々見た方が良いですが、担当医の症例写真!何といってもこれに尽きると思います。