元気の源 High Power Print vol.95 高所恐怖症
あれは2015年の3月。
長男の大学入試・次男の高校入試が終わり、家族それぞれの道に進む前にと京都方面に旅行に出かけました。
東名を快適に抜けて伊勢湾道に入って暫くしたら、僕に異変が起きました。
『こんな高いところ走ってるのか。。。怖すぎる。。。』
愛知から伊勢に向かう方向で、名古屋港を跨ぐ3つ目の高架。
今までにない底知れぬ恐怖を感じ、体は恐ろしいほど硬直し姿勢は前屈みになってしまいアクセルペダルは足を乗せているのがやっとの状況でした。
この記事を書きながら調べたのですが、恐らく中央大橋でしょう。
橋長1,170m 塔高195mとなっています。
そう、この時から僕の高所恐怖症はスイッチが入ってしまったのです。
しかも自分自身納得が行かないのが、2006年まではF1観戦で鈴鹿に向かう際この高架を難なく通り抜けていたからです。
この時から車での移動の際の高さには非常に敏感になってしまいました。
パブロフの犬のごとく、高架手前になると掌から汗が滲み出て参ります。
レインボーブリッジ・新東名の富士川を跨ぐ橋・中部横断自動車道の静岡と山梨の県境 等々、通る前から身構えてしまうスポットが非常に多くなりました。
考えてみれば地元役所の2階の渡り通路も拒否反応だな。。。
高所恐怖症について自分なりに調べてみたのですがどうも自己暗示が一番作用している様で慣れるしかないと、週末のジョギングは電車の線路を跨ぐ高架をコースに入れたり・山道を通る際には車を止め下を覗き込み観光の気持ちに浸ろうとしたのですが現在まで殆ど変わっていないのが実情です。
今まで何人かの知人と車での高所について話す機会がありましたが、僕の様な高所恐怖症はそれなりに多い様です。中には新東名自体が駄目という兵もいらっしゃいました。
先日家内の実家にお邪魔した際に、隣の家の方とたまたまお話する機会がありました。来るまでの所要時間や経路を尋ねられたのですが、その方がボソッと『東名高速が怖いんですよね。』と。僕自身が高いところが苦手であることを伝えると、初対面にも関わらず高所恐怖症談議が凄く盛り上がってしまいました。
ロータスヨーロッパの様な地を這う様な低い車高の車に変えたら、もしかしたら克服出来るかも。小学生の時に『サーキットの狼』に夢中だった山本元少年は思いを馳せてしまいました。
編集後記
そういえば2021年の東京オリンピック期間に、レインボーブリッジの上でタクシーが事故に遭って運転手さんと乗客さんが橋の上で警察から事情聴取を受けておりました。上記の家内実家のお隣さんにそれをお話しすると『そんな怖そうな事があったのですか。。。』と驚いておられました。
【踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよ】【ホワイトアウト】ご出演の織田裕二さんの偉大さを実感してしまうのでした。