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社会人で情報科学(CS)の科目履修をしてみた話

大学院の科目履修制度を用いて、コンピューターサイエンス(以下、CSと略します)を学びはじめました。

エンジニアの周りでもCSを学ぶことに興味ある人がいると思いますので、科目履修生として学んだ体験談をここに残しておきます。

きっかけ

 現在、私が担当しているポジションはエンジニアリングマネージャーのため、バリバリにコードを書くポジションではありません。
といいつつも、テクノロジーマネージメント領域はカバーせざるをえず、客観的にみて、自分の守備範囲の狭さは後に自分のキャリア、所属している部署の足かせになると感じていました。

マネジメントに関する時間が増え、自分が直接手を動かして何かを作る機会が減っていきますが、その中でも技術的な意思決定をするために、技術の理解を高めるための学習は常に必要になってきます。

エンジニアリングマネージャーになる前に知りたかった考え方より抜粋

今のポジション(EM)で先端の技術変化を追うことを追うよりは、なるべく変化の少ない領域、CSレイヤーを学ぶのが今後のキャリアとして得策ではないかと去年ごろからぼんやりと考えはじめました。そこでyoutubeに上がっている大学の情報科学の講義動画などを定期的に見たりしていました。

そんな中、コインチェック時代の同僚だった人が北陸先端科学技術大学(通称: JAIST) 東京社会人コースに通っているという記事を読み、JAISTに興味を持ちました。

記事でも触れられていますが、仕事をしながら通学するにはハードすぎるようでした。

日を追うごとに講義の中で理解出来ないことが増えていくことに気づき、苦しむ羽目になる。結果、現在は予習復習と課題に忙殺され、それらに多くの時間(平日夜間、休日)を犠牲にせざるを得ない状態となってしまっている。

社会人になって大学院で学ぶということより抜粋

体力がなく、CPUの低いおっさんの自分にはきつい生活だなーと思い、まずはJAISTの科目履修生として興味あるCS科目を中心に少しずつ学ぶことにしました。

科目履修とは

科目単位で興味ある科目を受講できる制度です。また、授業料は科目単位で支払うのでお財布にも優しい制度です😃

科目履修生になるには成績証明書、履歴書、簡単な入学願書を提出すれば大丈夫です。あとはJAIST教務から受験料振り込みや合否判定など、諸々丁寧に対応してくれます。

詳しくは以下のページを参考にしてみてください。

私はスケジュールの兼ね合いから22年Q4からの授業履修しかできなかったので、Q4開講科目の中で興味のあった「システム最適化」という科目を受講しました。

授業の進め方

先生が用意してくだった、レクチャーノートに沿って講義が進めていきました。講義内容は最適化数学の教科書通りのオーソドックスな内容でしたが、進度は早かったと思います(※)。

※ 授業を担当している先生も進度は通常より早い云々といっていたので、自分だけではなかったようです。

JAISTの先生はリモート授業に慣れているせいか、メールでの質問に対して丁寧に回答して頂き、非常に助かりました。
(この記事を読むことはないと思いますが、ここで感謝の意を述べさせていただきます)。

また、講義後は講義動画は公開され、サポート環境は十分でした。が、自分自身の能力的な問題もあり、予復習に時間が十分に取れず、キャッチアップには苦労しました。

テスト前は勤務先コインチェックのリフレッシュ休暇制度(年1回一週間まるまる休みを取れる制度!)数理最適化本を副読本として必死にキャッチアップしました。

「宣伝コーナー: リフレッシュ休暇の取得率は毎年ほぼ100% ♨️」

終わりに

2ヶ月間の授業期間を経て現在は試験が終わり、ほっとしています。

授業を通じて、アルゴリズムを数学的に議論することでアルゴリズムに対して面白みを感じることができた気がします。

2023年度もJAISTの科目履修生として5科目ほど授業を取る予定です。仕事との両立を行いつつ、学んでいきたいと思います😃

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