「日本人の名前は、日本語の発音で発音してもらわないと、自分のことが言われていると理解できない」ということについて

以前、投稿した「中国人の名前を、日本語の漢字発音で読むことについて」についてコメントを頂いたので、以下の返信を書こうと思ったのですが、コメントは500字以内という決まりがあるようだったので、新たな投稿とすることにしました。

以下、返信です。

コメント、有難うございます。

今の韓国大統領の「ユンソンニョル」は、漢字で書くと「尹錫悦」ですので、漢字をそのまま日本語読みすると「インシャクエツ」になります。しかし日本では今は韓国、北朝鮮の人の名前は現地の発音に従って発音しています。

コメントで言われていることは、これと同じことと思います。

個人的にはどちらが正解とは思っていませんので、中国人についても同様にすれば良いというご意見、それもありと思います。また、中国人も日本人の名前を日本語の発音通りに読むべきというのも、もっともだと思います。

ただ、日本人が中国人の名前を、例えば北京語の発音で読むようにする場合、中国人の名前は漢字ではなく、片仮名表記にしないと実際的には難しいだろうな、という気がします。「毛沢東(マオザートン)」くらいであれば、漢字表記だけでも、これは「マオザートン」と発音するのだ、と誰もが思えるようになると思いますが、これが「周恩来(ジョウァンライ)」、「江沢民(ジアンザーミン)」、「李克強(リークーチアン)」と果てしなく続くとなると、漢字があると却って発音の障害になりますので、片仮名なり、アルファベットなり、音表記の文字を当て嵌めないと、実際的には対応できないだろうな、と思えます。

その点、韓国人、北朝鮮人は今は漢字を使っていませんので、日本語で片仮名表記することに障害はありませんが、中国人をイチイチ片仮名表記(若しくはアルファベット表記)していくのは、漢字を使うメリットの多くを放棄する決心が必要かな、と思えたりします。若しくは、義務教育のどこかで、日本人の全てが中国語を習う、くらいすれば別かも知れませんが。

あと、仮に日本人が中国人の名前を現地発音で発音するようにしたとしても、恐らく、中国側は、日本人の人名の漢字を中国語読みすることは止めないだろうな、と思えます。「岸田首相」の「岸田」は、「キシダ」ではなく、「アンティエン」のままということです。なぜなら、彼らは、本文でも書きましたが、そうすること自体に違和感を持っていませんし、中国人が日本人の名前を日本語風に発音しようとすると、片仮名同様、日本語の発音と同じ音で発音される漢字を当て字として当てることが必要になると思うのですが、その当て字で作った名前の漢字は、名前として使っている漢字とは全く別の漢字になりますので、手間暇がかかる、ということと、漢字というものに対する中国人のプライド、感覚、利便性からすれば、中国人がそうすることはないだろうな、と思えます。

なので、コメントで言われていることを実現するとしたら、つまり、中国人に日本人の名前を日本語の発音で読んでもらうようにするには、究極的には、日本人が、韓国、北朝鮮同様、漢字を使うことを止め、かつ、これから生まれる子供に漢字由来の名前を付けない、くらいしないと、中国人が日本人の名前を日本語の発音通りに読むことはないだろうな、と思えます。漢字がある限り、彼らは自分たちの発音でそれを読むと思いますので。そういう意味では、最近の漢字を持たないタイプの、きらきらネームというのは良いかな、と思えました。

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