情報リテラシー論第9回 2021/11/22

テレビの衰弱と動画メディア

さて、今回は「テレビの衰弱と動画メディア」というテーマでした。

早速、授業の内容を振り返っていきます。

アナログからデジタルへ


まず、アナログとデジタルの違いは何なのでしょうか?


例えば時計の場合、アナログ時計の秒針は、1秒と2秒の間も続けて動いているので境目がはっきりしていません。
一方、デジタル時計は1秒の次は2秒と数字で表示されます。そのため、1秒と2秒の間は、はっきりと分かれています。このようにデジタルでは、情報を数字であらわします。
映像の場合、アナログ放送では、走査線として描く情報を電気信号に変換し、電気信号を電波の強弱に変えて送信していました。一方、デジタル放送では、走査線として描く情報を数字に分解して送信します。情報を数字にすることにより、同じ数字は同じ情報ということになり、まとめて1個にすることができます。
例えば、アニメで話をしている人の顔は、口以外の部分はあまり動きません。動かない口以外の部分の情報は一度だけ送ればよく、動く口の部分の情報だけを送っているので情報量を減らすことができるのです。

外部サイトから引用しましたが、ざっとこのような話です。


さて、みなさん、アナログから地デジ放送へと切り替わった年、いつだったか覚えていますか??

地デジに変わったのは2011年です。意外と最近?と思いましたが、10年も経っていると考えると、だいぶ昔の話ですね。


地デジになって変わったこと


テレビの比率が変わる

目に見えるところで言うと、まず画面の比率が変わったことでしょうか。

地上デジタル放送の画面の横縦比(アスペクト比)は16:9で、アナログ放送の4:3の画面に比べ30%以上ワイドになります。

・昔はYouTubeの比率も違った

昔はYouTubeも、テレビのように比率が違ったそうです。

本当でしょうか?

こちらの動画は、YouTubeで一番初めに公開された動画です。見てみると…

確かに違いますね。


アスペクト比

画面の比率のことを、「アスペクト比」と呼ぶらしいのですが、映像や画像を見る時、見る媒体の画面が違うと、映像が見切れたり、端に黒い線が入ったりしてしまいます。なので、時代でよく使われる媒体に、映像や画像のアスペクト比を合わせているのが、今のネットの特徴とも言えますね。



震災直後に生まれたテレビのサイマル放送


まず、サイマル放送とは何でしょうか、それを見ていきましょう。

同じ時間帯に同じ番組を異なるチャンネル・放送方式・放送媒体などで放送すること。テレビ・ラジオ、AM・FM、地上デジタルテレビ放送・衛星放送・ワンセグ放送などの組み合わせがある。インターネットなどのIPネットワーク上で電波による放送と同内容のものを配信する場合は、IPサイマル放送と呼ばれる。並行放送。サイマルキャスト。

とのことです。有名なところ、TVerや、radikoなども、その1つです。

サイマル放送が一般化したのは、2011年の震災直後のこと。ある中学生がNHKをインターネットで生中継し出していたそうで、それを震災で被害に遭った人で、テレビを見れない人がスマホなどで観て、一気に広まっていったそうです。


今やインターネットがテレビを抜く。

・アメリカ2013年、ドイツ2017年、日本2018年に抜く。


テレビと映画館の違い

さて、テレビと映画館の違いはどこだと思いますか?音や画面の大きさ?いえ、違います。違いはもっと根本的なところにあって、それは、

「光を見るのか、反射した光を見るのか」の違い

です。

この違いで何が変わるか言いますと、映画館の直接光を見ない方が、自然に近い感覚で見れます。映画館で映画を見るとき、疲れずずっと見ていられそうなのもこの利用だからでしょう。


またこれに近い話、Kindleが本に近い感覚で見れるのも、光を反射しているからなのです。


著作権侵害との戦い

かつてYouTubeは著作権侵害のパラダイスだった。」と言うのは、目を背けてはいけない事実です。

「著作権を侵しても、再生回数を稼げれば、普通にお金が稼げる」といった時代があったのです。それはいけませんよね。

最近でこそ、「これ著作権の侵害じゃないの?」というような動画はあまり見ません。年々規制を強めている証拠です。



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