たび重ねる変幻旅がらす #出発
雲のようにふわふわと掴もうと試みた記憶が
見事に指の間から抜けていく。
うむ。
どこから振り返ってみようか。
この数週間で訪れた場所を整理するという作業に1日を費やして
島を出るまでの物語から書き始めてみたら
スーツケース氏と相談して
ヒートテック氏を優先的に荷物に案内する話
と
スーツケース氏に選抜メンバーに選んで貰えなかった
残り物組の引き取りに来てくれた知人
旅立ちに乾杯と酒を飲み始めた話。
(ワタクシは飲めないのでひとり酒である。)
久しぶりに飲んだ酒が美味すぎて嬉しくなって
夜中3時まで飲み続ける知人を強制的に送り返して
もう一度スーツケース氏と重量会議を再開させた話。
など
書き進めていたのだが
南の島を出るまでの物語だけで
noteの記事1つ分くらいのボリュームになってしまったので
こりゃいかん。
と。
改めて船に乗る話から書き始めてみる。
知人を追い返して中断していたスーツケース氏との
長時間に渡る相談を終える。
この時点では午前中でも午後でも
乗れる船に乗って出発すれば良いくらいに思っていたのだ
が。
念のために
と調べた波の高さは
1.5mのちに3m。
並々ならぬ波である。
北風が吹き始める前の朝の船に乗らなければ
以降ずっと3mであるとの情報を入手してしまったので
大好きなせんべい布団の中へ
最後にゆっくりと潜り込まずに
船に飛び乗って那覇へ渡る。
うむ。
結局出発するまでのドタバタまで全部の物語となりたい
文字がポコポコ列をなして飛び出してくる。
那覇に着いたところから始めてみよう。
島を出るタイミングが早まってしまったので
会えない友人がいたのだが
どうやら那覇で会えそうである。
船着き場まで迎えに来てもらって
ブクブクに太ったスーツケース氏と共に
レンタカーに乗せて貰って友人の目的地イーアスにお供する。
買い物をする場所に来たけれど
ワタクシのブクブクに太ったスーツケース氏は
これ以上何も受け入れるつもりはないと苦しそうにしているので
ワタクシは初めて訪れたイーアスでは特に買い物もせず
友人の後ろを金魚のフンの如く歩き回り
入り口で何やら出し物をしている
嫁ニー氏のキッチンカーみたいなものをチラチラと見ていた。
島に帰る友人と別れて暗くなり始めた頃
宿を決めようと妖怪セッカクナラバがGo To さんのお世話になろうと
提案してくれたので楽天トラベルに相談する。
旭橋のカプセル 大浴場付き 1泊1500円 Go Toプラン
ほほう。
なんだかこのプランがキラキラと眩しく見える。
ワタクシの沖縄でも湯船に浸かりたい欲も満たされそうである。
普段なら
じゃらんさんとbooking.com氏、hotels combined氏を
並べて比べて行ったり来たりを何度も繰り返して
寝床を決めるカラスなワタクシであるが
今回は何故かそのカプセルに泊まりたい💊
予約をしようとログインを試みるが
パスワードが違うらしい。
何度もこんな感じ的なパスワードで挑戦してみる。
楽天トラベルどころか
いきなり楽天トラブルである。
ワタクシの旅らしいではないか。
格闘の末についに寝床を確保したワタクシは
予約時に眩しく輝いて見えたカプセルに無事に到着する。
チェックイン。
大浴場とサウナで汗をかいて
飲み放題の水素水をガブガブ飲んで
にすっかり癒されて床に就く。
翌日。
スッキリ目覚めたワタクシはふと気づく。
そういえば物音が全くしないまま朝を迎えた。
トイレも洗面台も誰かが使った気配もない。
この新品の広いフロアに誰もいない疑惑。
おまけに一階はワーキングスペースのようになっているから
wi-fiもコンセントも快適に使える。
ワタクシの大事な日課であるダジャレも
ポコポコ生まれてくるに違いない。
リモートワークで長期滞在するプランまで用意されている。
2階も大浴場の前にマンガとテレビと
リクライニングチェアの快適空間。
どうやらここもダジャレさんには好環境。
ほほう。
これで1泊1500円くらいならば
どうやら素晴らしい穴場的な寝床に巡り会えてしまったのだ。
そりゃあなんだか眩しく見えても不思議ではない。
この素晴らしい寝床にとりあえず2泊。
の予定が
快適さに魅了されて2泊延泊。
おまけに駅前に図書館まであったので飽きずに更に5泊延泊をして
荷造りが間に合わないからと更にもう1泊して
ズルズルと根っこが生えそうになるのを抑えて
カラスなワタクシは前回書いたように福岡へ旅立つ。
うむ。
やはり那覇1日目の移動物語を思い出して記すだけで
お腹いっぱいのボリュームである。
これを書いている今。
今晩の寝床は隼人。霧島である。
風向きの問題であろうか。
寝床のホテルの線路を挟んですぐ向こう側から飛んでくるのは
桜島の灰ではなくBGM。
ドンドンドンドンキ〜🎶
さて。
次回はやっと妖怪セッカクナラバと妖怪ツイデニに引っ張られて
那覇中を歩き回る旅を書いていけるはずである。