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【神奈川県山北町議会】一般質問を1年傍聴して見えてきた/主体性欠く町行政と追及力弱き町議会/県内人口減少率最悪の町の実相

2021年春に神奈川県山北町に移住して1年が過ぎた。
地方新聞で約10年間記者を勤めた筆者は、この1年間に開かれた町議会定例会(計4回)の一般質問を全て傍聴した。(恐らく職業病)

傍聴を通じて見えてきたのは、自らの町づくりですらどこか〝人ごと〟な姿勢が目立つ町行政と、その姿勢を正すことができない町議会の追及力の低さだった。

神奈川県内の市町村で人口減少率が9%(2020年国勢調査)と最も深刻な山北町内を歩きながら、町行政幹部の答弁を振り返った。

情報収集能力の欠如を棚上げ

JR御殿場線・山北駅の改札を出ると、昭和風情が漂うレトロな駅前商店街が出迎えてくれる。
しかし、どこの地方でも見られる光景と同様に商店街には空き店舗が目立つ。町のメインストリートではあるが、どこか寂しさが漂う。

シャッターを下ろした店が目立つ駅前商店街

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