小さな幸せの積み重ね

僕は無印良品のオックスシャツが好きだ。着心地・シルエット・着丈が僕好みで、それでいて値段も3,000円を下回りコスパが良い。

そんな同シャツの人気色であるライトグレーが久々に発売されたと聞き、さっそく最寄りの店舗へ向かった。しかし、流石は人気色。すでに僕のサイズは売り切れで無いという。

それなら仕方ないと別の無印へ。だが、次の店舗でも売り切れで買えないという結果に。こうなると僕も意固地にならざるを得ない。「行ける範囲の無印には全部行ってやるぞ!」と息巻いた。無いと言われると余計に欲しくなる。人間の悲しい性というやつだ。

そして3店舗目でやっと自分のサイズを見つけ、意気揚々とレジへ向かった。そこでふと「せっかく3店舗も回ったんだから他にも何か買おう」と思い、再び店内を見て回ることに。小腹が空いていたのもあって、たまたま目に止まった燻製ナッツを手に今度こそレジへ。

店を出て、先ほど買った燻製ナッツを一粒食べた瞬間に衝撃が走った。知らなかった、燻製したアーモンドやカシューナッツがこんなに美味しいなんて!

今日、3店舗も無印良品を回らなかったら一生この燻製ナッツを食べることはなかったかもしれない。そう思うと、この偶然の出会いに小さな幸せを感じた。

人生、大きな幸せなんてそうは訪れない。だからこういう小さな幸せを積み重ねることが大切なんだと思う。

人にもよるが、現代社会は辛いことの方が多い。小さな幸せをたくさん感じて心穏やかに暮らしていきたいな。

たまには悲しい性に振り回されるのも悪くないものだ。

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