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2021AW_買ったもの_ブヨ刺症事例における再発防止策の基礎的類型化と分析
2021_10月
こんにちは。この月は磯に行ってただ右手を刺されて帰ってきました。ブヨ的なものに。半年経った今でも跡が消えません(写真がその磯です)。2021年のItchyという感情の9割超はこの虫によりもたらされました。ブヨめ...許すまじ...。
一晩中愛を語り合いたい程度にはブヨに対してヘイトが溜まりましたが、過失の多くはわたしの無知によるものです。大切なのは現実的かつ効果的な再発防止策の立案と遂行です。刺されてしまったものは仕方がないので、人類の叡智を結集して彼らに戦いを挑みたいと思います。このような悲劇を二度と発生させないために、我々は傾向と対策を深く理解し、継続的に実践する必要があろうと考えます。
人間がブヨに刺されて痒いと感じるのは、ブヨの唾液に含まれる抗原とわたしたちの体内にある抗体が反応して、マスト細胞がヒスタミンを放出するからです。この放出されたヒスタミンが痒みの原因となり得る物質です。
以上から、我々は2つの対策案を得ることができます。
案1:抗原と抗体の反応を抑止する
案2:ヒスタミンの放出を抑止する
案1について:抗原と抗体の接触をプレベントするために、抗原であるブヨの唾液を体内から物理的に除去します。
案2について:マスト細胞から放出されたヒスタミンがH1受容体と結合することにより痒みが発生するメカニズムであることを考慮し、ヒスタミンと受容体との結合を抑止することが有効です。これについては抗ヒスタミン剤の使用が推奨されます。
上記2案を比較した結果、薬があまり好きではないので、対策案1を採用することにしました(そもそも抗原と抗体のコンタクトがヒスタミン放出のtriggerですし)。
・ポイズンリムーバー
採用された案1のためのツールです。ブヨの唾液を体内から除去します。仕組みとしてはリムーバー内の空間を陰圧にすることにより、傷口を経由して体内から唾液(を含んだ組織液)を物理的に吸い出す理論かなと思います。ただこの処理の性質上、唾液が傷口近くにとどまっているうちのアクションが必要です。わたしは刺されて3日くらい経ってからこちらを使用したので、右の手の甲に鬱血を生んだ以外、この宇宙になんの影響も与えられませんでした。こちらは次回以降に万が一刺された際に、可及的速やかに傷口に当てて全ての唾液を吸い出したいと思います。
・KINCHO プレシャワー お肌の虫除けスプレー DF(ディートフリー) 無香料 200ml イカリジン
ポイズンリムーバーが刺されてしまった後の対処療法なのであれば、こちらはそもそも刺されないようにする予防的措置です。今後一生絶対に絶対に刺されないぞという確固たる決意のもとに購入しました。イカリジン入りであるというところがmustであると教わりこちらを選び、頭から被るレベルで身につけていました。このお風呂があったら入ってから海に出かけたい。さらっとして匂いもぺたぺた感もなく、快適です。
ブヨに刺されないための再発防止策として、"夏から秋は、釣りの持ち物に虫除けスプレーとポイズンリムーバーを追加する"を定めました。予防的措置と、ある種のContingency Planの設置です。今のわたしに死角はありません。これにより、これ以降は4回中4回の釣行で刺症被害を受けることはありませんでした。サンプル数が少ないため、ブヨがたまたまいなかったのか、本当にこの再発防止策による効果があったのか、どちらであるかは定かではありませんが、わたしは後者であると強く信じています。
ブヨはタンパク質を摂取するために、そばに哺乳類がいれば刺すだけです。わたしたちが発する炭酸ガス、湿度、温度や匂いなどを検知しているようですが、こういうところが自然界の限界です。(イカリジンの力を借りて)この検知ができないようにしてしまえば、恐れる敵ではありません。彼らはもはや地球の先輩ではなく、我々人間の前座です。かゆくしないなら刺してもいいよとは思いますが、絶対にかゆくするので夏と秋はこの装備を解かずに釣行を続けたいと思います。