Fラン大学学部生は学歴ロンダリングしろ。一流大学の大学院へ進学するべき理由。
学歴に悩む学生、キャリアに悩む社会人のみなさん。「学歴ロンダリング」という選択肢があることをご存知でしょうか?
この記事では、私自身の経験を交えながら、学歴ロンダリングの意義とその方法について詳しく解説していきます。
学歴ロンダリングとは
学歴ロンダリングとは、現在所属している大学よりも知名度やレベルの高い大学院に進学することで、最終学歴を向上させる事を言います。
学歴を見直すことから、ロンダリング(洗浄)という言葉が使われています。
特に、いわゆる「Fラン大学」や「2流大学」と呼ばれる大学の学生にとって、人生を大きく変える可能性を秘めた選択肢となります。
私自身、大学受験に2度挑戦しましたが、希望していた大学には入れずに、関西の2流私立大学と言われるレベルの大学に入学しました。
大学入学後、大学生活自体には満足していたのですが、自分のやりたい分野の研究をもっと深く踏み込んで研究してみたいという思いや、今後の就職活動のことも考えて、大学院への進学を検討するようになります。
その後、大学院試験合格を目指して準備を進め、見事に希望していた大学(国内トップレベルの国立大学)に、見事合格することができました。
その後、充実した研究生活を送り、就職活動でも一流企業と呼ばれるレベルの企業から内定をもらうことができ、現在は京都の大手精密機器メーカーに勤務しています。
おそらく学部卒では得ることができなかったことを経験でき、就職も希望する会社に入ることができました。
私の場合は大学院進学によって人生を変えることができたと思っています。
この経験から、学歴ロンダリングの効果を肌で感じています。
ただし「学歴ロンダリング」という言葉はあまりポジティブに使われているようには感じません。
「学歴ロンダリング」は言い換えれば「キャリアアップ」です。
もっとポジティブに考えて挑戦しましょう。
学歴ロンダリングのメリット
学歴ロンダリングには大きく下記の3点のメリットがあります。
就職に有利
研究環境の向上
自分に自信を得ることができる
就職(転職)に有利
これが最も大きなメリットと感じる人が少なくないでしょう。
学歴ロンダリングすれば、就職(転職)に圧倒的に有利になります。
最大のメリットは、履歴書に記載する最終学歴が一流大学になることです。
それにより人気の企業や自分の希望する企業に入れる可能性が高くなります。
なぜならば、多くの企業で、特に一次選考では学歴が重視される傾向にあるからです。
一流大学の名前があれば、書類選考で落とされるリスクが大幅に減少します。
近年、「学歴の重要性が低下している」という意見もありますが、実際のデータを見ると、依然として一流大学出身者の年収が高い傾向にあります。
詳しくは「学力の経済学」という書籍を読んでみてください。
学力と経済的成功の相関関係が統計的に示されています。
なんだかんだ、日本ではまだまだ学歴が重要視されているのです。
そんな中、学歴ロンダリングすれば入れる企業の幅が広くなり、それにより自分のやりたいことを仕事にできる可能性が大きくなります。
研究環境の向上
特に理系の場合、一流大学の大学院に進学することで、研究環境が劇的に向上させることができます。
予算規模、設備、人的リソース、国際的なネットワークなど、あらゆる面で恵まれた環境で研究に打ち込むことができるのです。
私の場合、氷河の研究をしていましたが、チベットやヒマラヤでのフィールド調査に2回も参加する機会を得ました。
また、研究室には多くの留学生がいたため、日常的に英語でコミュニケーションを取る環境もありました。
これらにより、自分の能力を大きく向上させることもでき、結果的には学部から入ってた学生や海外の留学生とも議論し合えるような知識や経験を自然と得る事ができたのです。
自信を得ることができる
学歴ロンダリングは裏口入学でもなければ学歴詐称でもありません。
実際に大学院の試験を受けて入学し、就職活動も自分の力で行います。
自分の力で一流大学の大学院の入学試験を突破する必要があります。
入学後は研究で成果を上げて卒業し、その後自分の希望する企業へ就職できれば自分に対して大きな自信を得ることができます。
私自身、2流私立大学から旧帝大と呼ばれる部類の大学院に進学し、その後大手企業に就職できたことで、大きな自信を得ることができました。
「旧帝大の大学院を卒業した自分には、できないことはない(ハズ、、)」。
私にとってこの自信が、社会人になってからも様々な困難を乗り越える原動力となっています。
学歴ロンダリングの注意点
ここまで学歴ロンダリングの素晴らしさを語ってきましたが、いくつか注意点もあります。
ここでは大きく下記の3点を取り上げさせてもらいます。
研究室選び
経済的負担
入学試験
研究室選び
大学院進学にあたってどの研究室に行きたいかを決めることはとても大切なことです。
ただ学歴だけを得るために研究室を選ぶと、大学院での時間を無駄にしてしまいますし、就職活動でも研究内容を面接で聞かれますので、ちゃんと答えられないと大学院進学が逆に不利になってしまうこともあります。
特に文系の場合はやや事情が異なります。
文系の大学院卒業者に対する企業の評価は理系ほど高くない傾向にあるため、慎重に検討する必要があります。
また、内部進学者が多い研究室か、外部から積極的に人を引き込んでいる研究室かもポイントになります。
個人的には大学院で外部からの入学者が多い大学院の方が研究室に溶け込み易い傾向にあるように感じます。
そして重要なのは研究室訪問です。
もちろんいきなり訪問すると研究室の方もびっくりされますので、
メールや電話等で事前にアポはとっておきましょう。
大学によっては大学院説明会があったりしますので、
そこへ出席してみるのもいいでしょう。
色々な研究室の先生や学生さんとお話しできるいい機会です。
そこで研究室の雰囲気などをみてみて、自分に合いそうな研究室を探してみましょう。
そして、最も大事なのは自分が本当にやりたいことを考えて研究室を選ぶ事です。
私の場合、やりい事はフィールドワークで世界の氷河の研究をすることでした。
正直就職には不利な分野ではありましたが、本当に自分がやりたい事は何かを考えて選びました。
経済的負担
大学院進学には当然ながら学費が必要です。
最短でも2年間の学費と生活費を準備しなければなりません。
また、大学院に進学すると、就職時の年齢が上がります。
特に浪人経験がある場合(私も)、25歳前後での就職となる可能性が高くなります。
それまで無給です。。。
ただし、アルバイトや奨学金を活用することで、この問題はある程度解決できるでしょう。
大学院生なら研究室や大学からティーチングアシスタントなどのアルバイトが紹介されることも多いです。
奨学金も、免除制度を活用すれば、全額または半額を免除してくれます。
私の場合、修士論文にある程度の評価がもらえ、奨学金の半額免除を受けることができました。(同じ研究室の女性は全額免除になってました。)
決して自慢できるような研究内容ではなかったのですが、授業への出席や課題の提出はちゃんとやっていたので、その辺も含めて評価されたのではないかと思います。
私の感覚では真面目に授業や研究活動に取り組んでいれば、奨学金の免除をもらうのは難しくないです。
入学試験
大学院に入るためには当然入学試験を受ける必要があります。
学歴ロンダリングと言ってますが、裏口入学ではありません。
入学試験を合格するにはもちろん勉強する必要があります。
楽して受かろうと思っている方には向いていません。
ただし、学部入試の様な1点でも合格基準点から外れたら落ちる様な競争のある入学試験ではなく、大学院でちゃんと研究を進めていくことができるかの適正を測る試験なので、ちゃんと準備ができれば問題なく合格することは可能です。
過去問なども大学のHPに載っていることも多いので、ダウンロードして使用しましょう。
学歴ロンダリングの実践方法と目標設定
行きたい大学院を決める
まずは、進学したい大学院を具体的に決めましょう。
旧帝大や有名国立大学、トップクラスの私立大学など、自分の希望と現実的な可能性を考慮して選択します。
入試対策大学院入試は、学部入試とは異なる特徴があります。
専門科目の試験に加え、小論文の作成や面接が重視されることが多いです。
早い段階から準備を始め、自分がどの大学院でどのような研究を進めていきたいかを考えておきましょう。
研究テーマの探索
大学院では研究が中心となります。自分の興味関心に基づいた研究テーマを見つけ、それに関連する論文や書籍を読み込んでおくことが重要です。
語学向上
特に理系の場合、英語論文の読解や国際学会での発表など、英語力が求められる場面が多くあります。
また入試にTOEFL や IELTS などの試験結果を利用できる大学院もあります。
TOEFL や IELTS などを受験してみるのもいいでしょう。
資金計画
学費や生活費の準備は重要です。
奨学金制度の調査、アルバイトの検討、家族との相談など、綿密な資金計画を立てましょう。
結論
学歴ロンダリングは、挑戦する価値は十分にあります。大学受験に失敗した方や、現在の学歴に不満を感じている方にとって、人生を変える大きなチャンスとなります。
確かに、時間とお金、そして努力は必要です。
しかし、その見返りとして得られるものは計り知れません。
より良い研究環境、就職の機会の拡大、そして何より自分自身への自信。
これらは、長い人生において極めて重要な資産となります。
「人生一生青春、一生勉強」という言葉があります。
学ぶ機会は常にあり、それを活かすかどうかは自分次第です。
現在の学歴に不満をお持ちの学生の皆さん、大学院進学という選択肢を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
それが、あなたの人生を大きく変える転機となるかもしれません。
チャレンジには確かにリスクがありますが、何もしなければ何も変わりません。
中には「学歴ロンダリング」という言葉にモヤモヤを感じてしまう方もいることでしょう。
学部時代の自分の学歴を否定するみたいで嫌な方や、すでにそれなりの学歴を持たれている方からすると、そんな裏口入学の様な方法で学歴を得るのはズルいのではと考える方もいることでしょう。
しかし欧米では、自分のキャリアをステップアップさせていくことは当たり前のことであり、大学院のみならず学部時代から他の大学へ行く事は普通に行われていることです。
大学院とはいえ正式な大学の入学を受けて合格したものが入学していくので、何も負い目を感じる必要はありません。
就職する際にも、エントリーシートには学部の大学名もしっかり記入するので、学歴詐称しているわけでもありません。会社の人事部も承知の上です。むしろ人事部からしたら、自分のキャリアをステップアップしていると捉えられて好印象にすらなる場合が多いでしょう。
これまで「学歴ロンダリング」という言葉を使ってきましたが、
この言葉をネガティブに感じる人も多かったのではないでしょうか。
そんな方は「学歴ロンダリング」=「キャリアアップ」と言い換えるといいでしょう。
決してネガティブな行動ではないのです。
自分の可能性を信じ、一歩を踏み出す勇気を持ちましょう。きっと、未来の自分に感謝される選択になるはずです。