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小倉城下町さんぽ 秋月街道⑮北方線・北九州市立大学

再び、秋月(城野)街道です。
陸上自衛隊小倉駐屯地の前に北九州市立大学、ここで国道322号線に合流します。

北九州市立大学

北九州市立大学は旧小倉市時代の1946年(昭和21年)旧工兵隊兵舎を利用し外事専門学校で発足、1953年(昭和28年)北九州大学に改称、2001年(平成13年)北九州市立大学に。
現在は北方に外国語学部・経済学部・文学部・法学部、地域創生学群、そして若松区・ひびきのキャンパスに国際環境工学部もあります。
地域創生学群では「小倉活性化プロジェクト」活動、文学部でも、地域の人々の中に入り活動をしています。
火災の前に旦過市場にあった「大學堂」や、「築百年を越える洋館を一緒に守っていきたい」との思いから、昨年(2022年)5月5日に閉館した、元かぼちゃどきや国立美術館の建物の管理、運営などを始めました。

また、読売新聞によりますと、北九州市立大学は2024年1月30日、デジタル人材を育成する新たな学部「情報イノベーション学部(仮称)」を2027年4月に開設すると発表しました。
 同学部は人工知能(AI)やロボット工学を学ぶ「情報エンジニアリング学科」と、再生可能エネルギーや環境政策を学ぶ「共創社会システム学科」(いずれも仮称)で構成する予定。
 市内の企業と連携した教育を展開するため、同学部のキャンパスはIT企業が集まる小倉都心部の北九州モノレール沿線を想定しているそうです。

おしゃれな北九州市立大学の校舎。左側は自衛隊小倉駐屯地
アン・クレシーニさん(FBから)

著書『ペットボトルは英語じゃないって知っとうと!?』やテレビのコメンテーターで人気のアン・クレシーニさんはひびきのキャンパスの准教授です。
アンさんは最近、日本国籍を取得しました。

ここは旧西鉄電車北方線の終点でした。
当初は北方の旧道を走っていた馬車鉄道を経営する小倉軌道合名会社いわゆる馬鉄は毎年、黒字経営が続き1916年(大正5年)度の下半期、年間3割以上の配当を行う超優良会社でしたが、将来性を見越し小倉電気軌道株式会社に営業譲渡して解散することになり1918年(大正7年)1月13日に解散総会をおこなったと門司新報の記事にありました。

小倉軌道の馬車鉄道。運賃は小倉~城野間5銭、往復8銭でした

黒字経営とは言うものの馬車鉄道は雨の日には馬糞交じりのぬかるみ、風の強い乾燥した日には空中に舞い上がる馬糞と、沿道の人たちには評判の悪いものでしたから「馬車鉄道から電車へ」は人々に歓迎されました。

廃止前の北方線・北方車庫前

さっそく小倉電気軌道は門司―黒崎間などを運行していた九州電気軌道から電力の供給を受けることになり、魚町~北方間の電化工事に着手、1920年(大正9年)9月、香春口~北方間が開通しました。
その後香春口から魚町まで延伸、これが1980年(昭和55年)に廃止になるまで市民の足として親しまれた西鉄北方線の前身です。

北方線・北方辺り
「徳力軌道」の路線

また、1923年(大正12年)から3年間、小倉電気軌道が馬車鉄道から路面電車に切り替えたことで不要となった客車と軌条を、「徳力軌道」(北方~桜橋間3.1km 本社・徳力)が譲り受け使用、北方駅で小倉電気軌道に連絡していました。
しかし、当時急速に普及していたバスとの競争に敗れ廃止になったようです。

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