小倉城下町さんぽ 秋月街道⑭小倉競馬場
秋月街道(香春街道)から少し寄り道。
小倉南区北方でいちばん目立つ施設「小倉競馬場」に触れないわけにはいきません。
明治政府の富国強兵策で軍馬育成の重要性から競馬が奨励され、各地に競馬場が作られました。
北九州市に初めて競馬場が出来たのは、1908年(明治41年)、戸畑の名古屋崎(現在の日本製鉄九州製鐵所八幡地区戸畑の敷地内)というところです。
そこが製鉄所に買収され、小倉北区三萩野に移転しました。
1930年(昭和5年)、三萩野競馬場が手狭になったことや、借地の期限などの理由で移転を検討していたところ、北方の第12師団が久留米に移転した後に軍馬関係の施設が遊んでいることが分かり、競馬場を運営する小倉競馬倶楽部は1坪3円という割安な価格で11万3千坪の土地を求め移転しました。
現在の小倉競馬場です。
1931年(昭和6年)7月に開場、「東洋一の競馬場」とうたわれました。
今年で開設93周年になります。
戦争による中断を経て、1947年(昭和22年)に再開、50頭の地元馬のほか大阪淀競馬場から150頭が特別列車で乗り込んできました。
1954年(昭和29年)には日本中央競馬会小倉競馬場となり、馬場をゴルフ場に開放するなど新しい試みもあり、大人気だったそうです。
現在はモノレールと直結した、とても便利な競馬場として親しまれています。
場内にはレストランや日本庭園、馬頭観音、ミニ遊園などもありファミリーで楽しめるところになっています。
あの「日本競馬界のレジェンド」と称されている武豊さんも小倉競馬場をとても気に入っていて、かつてエッセイに、「プロデビューした時から小倉とは相性が良く周囲の誰にも小倉がすきだ、小倉はいいところ、肌に合う街であると言っている、縁もつよく感じる。通算1000勝も、最多勝記録を達成したのも小倉競馬場」と書いています。
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