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小倉地区会研修・11月13日(水)「西日本総合展示場と漫画ミュージアム」
北九州市観光案内ボランティア小倉地区会の研修、今週は日頃からガイドの世話をしていただいているコンベンション協会がある西日本総合展示場にお邪魔しました。J R小倉駅のすぐ北、国道199号線のそばにあります。
まず、本館を見学、支柱からピンと張られたケーブルが船の帆のような形に見えとてもユニーク。世界的建築家の磯崎新さんの設計です。天井は外光が取り込めるようになっていてデザインも美しいのですが、少々老朽化が進んで雨漏りがするそうです。新館は世界バレーネイションズリーグや東京ガールズコレクション(TGC)で、その変貌の素敵さにびっくりしたようにまだまだ潜在的な利用法は無限にありそうです。
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一連の施設の見学の後、西日本展示場の概要を、北九州観光コンベンション協会観光事業担当の内田崇之さんから丁寧に詳しく聞くことができました。お忙しい中、案内、座学をしてくださいまして、本当にありがとうございました。
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次の記事は座学での話と自己資料を参考に書きました。
西日本総合展示場は、山陽新幹線開通後の小倉駅周辺の施設整備の一環として1977年に本館が建設されました。その後、北九州市国際会議場、リーガロイヤルホテル、ラフォーレ原宿小倉(現在のあるあるシティ・漫画ミュージアム)、北九州国際展示場(新館)が造られ小倉駅新幹線口国際コンベンションゾーンが完成しました。
その後も、2005年にAIM3F展示場、小倉記念病院、あさの潮風公園、北九州スタジアム(ミクスタ)と整備されました。
もともとこの西日本総合展示場は、1960年代、当時の新日本製鉄の君津への人員大量移動などで素材型産業から転換を迫られている時期の北九州市に、「内外の工業製品等の展示紹介を通じて西日本地域の産業の高度化と貿易の振興、北九州市における観光事業の健全な振興に資するとともに(中略)コンベンションの誘致や支援等を通じて地域の活性化及び文化の向上に資し、もって北九州地域を中心とするわが国経済及び文化の健全な発展と、、、」と市の経済・文化の発展を目的として発足したものです。
1972(昭和47)年9月25日、戦後の現職総理大臣として初めて田中角栄首相が北京を訪問し、中華人民共和国の周恩来国務院総理と国交正常化に関する協議を行いました。同9月29日、日中共同声明が調印され、日中国交正常化が実現しました。
その日中国交正常化を祝い各地で「中華人民共和国展覧会」が開かれ、北九州でも大手町・旧造兵廠あとの工場で「中国展」が開催、万年筆や中国製大型乗用車「紅旗」が人気を呼びました。
その流れとして1976年、㊖西日本産業貿易見本市協会、1990年、㊖北九州コンベンションビューローが発足し、活動を始めました。
2017年、変遷を経て「公益財団法人北九州観光コンベンション協会」となり、現在に至っています。
公益財団法人北九州観光コンベンション協会の事業には大きく分けて四つあります。
①施設貸館 ②主催事業 ③MICE誘致事業 ④観光事業
の四つですが①貸館では見本市や各種展示会、エンターテインメント、試験会場、スポーツイベント、学会、大会、集会
②では見本市、展示会、トレードショー、夏休みのイベントなど。最近では課題解決EXPO、西日本陶磁器フェスタ、北九州将棋フェスティバル、全国俳句大会、トミカ博などが人気です。
③では海外の人と知恵を呼び込みビジネス機会の創出、都市の競争力、ブランド力の向上に貢献、など。
そしてわれわれ観光案内ボランティアにいちばん関係の深い④観光事業については、ぐるリっチでの情報発信、観光客誘致、観光人材育成、観光関連施設の運営等です。
11月には旅行業「マーカーズ北九州」の登録も行ったそうなので、地域に根差した独自のツアーが組めそうです。
西日本総合展示場見学のあとは、同じゾーンにある「漫画ミュージアム」で学芸員の柴田さんから、松本零士、わたせせいぞう、関谷ひさし、陸奥A子さんなど北九州ゆかりの漫画家や作品などについて詳しく教えていただきました。自分の知っている作品の名が出ると、オールド漫画ファンのガイドさんは聞き入っていました。
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この「漫画ミュージアム」は若者はもちろん、中高年が行っても十分長い時間楽しめる施設です。大量の漫画が並ぶ本棚から自由に読んでもいいし、快適に過ごせるようになっています。あまり写真は撮れませんでしたが、ぜひ行かれるようお勧めします。