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応援ナースの日常18 〜余裕がない時の心の中〜

忙しいと完全に心の余裕がなくなるなと思った出来事。
本日は本当にマンパワーが不足していました。
シンプルに受け持ち数が多い、
その上、年末年始に検査ができなかったので採血他諸々の検査が多い、
休みが明けた常勤医が復帰して処置が多い。
うん、時間にも心にも余裕がありませんでした。
その上、出勤人数もいつもより少ない。
鳴り止まないコールに時間的にも精神的にも余裕がない・・・。

夕方、オムツ交換にまわっている時、
ある病床の離床センサーが作動しました。
訪室してみると、寝ていた患者さんが
「トイレに行きたいです・・・」とベッドの上で座っていました。
見るとベッドサイドには脱ぎ捨てられたオムツ
え、と思った瞬間にシーツに放尿・・・。
『あ〜、やっちまった〜』と心の中で泣きました。
極め付けは同室の違う患者さんからカーテン越しに
「ねえ!ちょっと!!
さっき呼んだのに全然オムツを変えに来てくれない!」
と怒られる始末。

心の中で
『患者さんはあなただけじゃない!
あなたより緊急を要する人がたくさんいる!
こっちはいつもより少ないスタッフで
いつもと変わらない人数の患者さんを見ているのよ!
少しは待っていてくれてもいいじゃない!!』
と叫びながら、
それでも、平常心、平常心と言い聞かせ、
「遅くなって申し訳ありませんでした、今から変えますね!」
と笑顔で言った自分に拍手。

多分、以前の記事でチラッと触れた
患者さんに冷たい態度をとる看護師も
こういう心理状態の積み重ねなのかなと。
慢性的な人手不足の職場で
常にストレスに苛まれることで
そういう対応が生まれてしまうのかなと思いました。
表だけ見て頭ごなしに人を否定するのではなく、
その人の見えない背景にまで目を向けられる、
そんな人になりたいなと思いました。

かといって、患者さんに辛く当たるのを
肯定するわけではありません。
それはその人の問題であって、私の問題ではない。
ただ、私が気になるその一点だけを見て
その人の人となりを判断することは控えようと
思う今日この頃なのでした。

言いたいことがうまくまとまらないけど、
全国のナースコールに追われている看護師の皆さん、
今日もお疲れ様でした。

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