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英語力ゼロでソロ海外トレイルへ スウェーデン/Kungsleden 最終日

 いよいよクングスレーデン最終日。今日は1日晴れ予報なので、ゆっくり準備する。起きてみると私の他に2張テントがあった。これからトレイルを歩くのかな、羨ましい。近くのテントの老夫婦が片付けを始めた。私に気づくと手を振ってくれたので、嬉しくなって両手で振りかえす。トレイルを歩いていると、一期一会の出会いがたくさんある。そういった人たちと多くの言葉を交わすわけではないが、国籍や年齢に関係なくただ自然が好きという共通点がゆるーく一体感を生む気がする。今日は最終日、噛み締めて歩こう。
 スタートすると少し景色が開けた。ここにテントを張っている人もいたようだ。確かに見晴らしがよくて素敵なところだ。

 もう少し進むと国立公園を示す看板が見えた。ここより先は国立公園内になるので、自由にテントを張ることができない。

 国立公園の表示を過ぎると間もなく別れ道になる。川を渡るほうに行くとアビスコヤーレの小屋、渡らずにそのまま進むとアビスコに繋がる。トイレにも行きたかったのでアビスコヤーレに寄り道する。

川を渡って木道を進むと小屋が見えてくる
なかなか大きい規模の小屋だ
売店もある

 管理人スタッフの人たちがとても親切だった。トイレが見つけられずにうろうろしていると『May I help you?』と声をかけてくれたり、売店もあるから少し休んでいって!と言ってくれたり。なおさらトレイルが終わるのが名残惜しくなった。

 用も済ませたので先に進むことにする。ここからの道はほぼ平坦。道幅も広く歩きやすいが、時々大きな水溜まりがあるので注意だ。
 トレイルを歩いていると、突然ドドドドドっというエンジン音とともにバギーが通りすぎていった。その後も何台も何台も通っていく。小屋への物資を運んでいるのか、近くにあった民家の住人なのか。バギーと鉢合わせしないよう、耳を澄ませながら進む。よくみると、バギーの通り道と登山の道は別れていているようだ。バギーは赤いバッテンの標識に従って通っており、登山道はその横の石などに付けられた赤い印を辿っていくみたいだ。ちょっと分かりにくいが、注意しながら進む。

川向かいのアビスコヤーレ小屋
この印がバギーの通り道のよう
広い道が続く
登山道の横を通るバギー
時々バギーの後を犬が追っかけていた、癒し

 時々、バギーに乗った運転手さんが片手を上げて挨拶してくれるのが和んだ。

 その後も進んでいくと、ランニングをしている人や日帰りの荷物を持っている人が増えてきた。ゴールが近い。

 道なりにどんどん進んでいくと、いよいよアスファルトの道路が見えてきた。これでクングスレーデンの道のりは終了。GPSを見ていったが、よくあるクングスレーデンのゲートとは違うところに出てしまったようだ。まぁ、いいか。終わりがなんだか締まらないが、これでニッカルオクタ~アビスコ間のトレイルが終了した。終点のアビスコの街はクングスレーデンの延長のようにとても景色が美しい。余韻を楽しみながら今日はこの街に泊まる。

まとめ
 時期はまだプレシーズンだったようで、あまり人がいなかった。飛び込みで小屋に泊まることができたが、ハイシーズンはやはり予約していった方が無難のよう。トレイルを歩く分には危険箇所は特に無し。渡渉が多いので、雨の後などの増水には注意が必要。この年、積雪が例年より少なかったので雪を踏むことはほぼなかったが、例年はもう少し雪があるよう。6月下旬に行く場合は最新の情報を確認したほうが良さそうだ。雪解け後のお花畑はとてもきれいだった。

これで私のクングスレーデントレイルは終了。また来たいと思う素敵なトレイルだった。

終わり

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