
応援ナースの日常25 〜余裕がない〜
絶賛クラスター発生中の病棟。
その日の受け持ちが隔離部屋担当になることもしばしば・・・
それにしても、感染多すぎませんか・・・。
出勤するたびに増えている隔離部屋、
流行病にて減っていくスタッフ、
毎日毎日余裕がない!
もっと一人一人に手をかけたいのに、
できる清潔ケアは最低限になってしまう。
うん、とてもストレスです。
私自身、髭剃りや整髪、爪切り、口腔ケア、
シーツや病衣の清潔などなど、
その他諸々の清容において厳しく指導されてきたので
どうしても気になってしまいます。
若い頃に厳しく指導されたことって
経験を積んでからも残っているものですね。
一方でそれが気にならない看護師もがいるのも事実。
時間内にやるべきことが終われば良い・
効率重視で患者さんの清潔・清容は二の次なんてことも。
それが悪いとは言いません。
それがその人の看護をする上で重要視する点なのだから。
私とは考え方が違うなと思うだけです。
その人にとっては私の仕事は
手間がかかって効率が悪いと思われるかもしれません。
けれど、それが私の看護師の在り方なので。
新卒の頃、よく、
『患者さんを自分の身内と思って看護しなさい』
と言われました。
そんな簡単に身内と思えないよ・・・
なんて思ったこともしばしば。
でも最近は、自分の身内が入院していたら
こんなことはされたくないな、こうであったら嬉しいな
というのがだんだん想像できるようになっています。
その一つが清容なのです。
患者さん自身の清潔が保たれているって
それだけで人間らしく尊厳が守られている感じがします。
そして。入院中、尊厳を守って大切にお世話してもらっているな。
そんな安心感をご家族にも与えてあげたい。
のですが、最近それをやる時間も余裕もない・・・。
早くコロナ収束してくれと思っています。
明日の夜勤で、できる限りのケアはやろうと誓い、
本日は帰宅してまいりました。
職場のジレンマと戦う看護師の皆さん、
今日もお疲れ様でした。